たまには
天井の模様を見ながら
過ごしてきた
春だというのに
涙の跡が
起きたら出てる
これでいいとは
思ってない
たまには
土手のある
川のほとりで
詩を編みたい
横を向いて
出かけられない
苦痛を苦痛としない
自分を慰めてる
春だというのに
変われない
大好きな君に/生存確認
春の空に向かって
まだ会えないの?
って言ってみる
なかなか会えなくて
メールの行き来
が同じような文面
言葉少ない人だけど
心に不安が刺さって
細かく傷んでる
信じてないわけじゃない
お互いいい歳だ
いつ死ぬか分からないから
顔が見たいよ
黙っていても
分かり会える
近さが欲しいな
今は遠いよ
ひな祭り
段飾りのお内裏様
お雛様の被り物が止まらずに
父がイライラしてたっけ
今の流行は2段まで
3人官女がにっこりと
大臣達はどこ行った
長持なしは今風だ
松屋町の人形店を巡ったのも
ずいぶん前だなあ
たった一つの希望/本当の希望
ピンクのペツォッタイトが薄く輝くのを
手のひらに乗せてにっこりしてる
天然石屋さんの
ウィンドウに恋のグラスと
タグが付いた石を
衝動買いしてしまった
今
思いが開く
透き通った優しい宝石が
気分を上げる
桜の花びらが散る前に
固めたように
ふんわりと薫る色
嬉しくて
伝えたくて
恋人のような
純露のキャンディみたいな
思いを言ったら笑われるかな
ペツォッタイトの色に誘われて
甘えてみたい
あなたのいつもの帰って来たよメールに
ピンクの石の力に頼って
本当の気持ちを伝えたい
思いがひとつでも伝わるといいな
欲望/アップデート
あれも欲しい
これも欲しい
もっともっと欲しい
綺麗なバッグ
可愛いチャーム
自分を隠す鞄に
チャームで鍵をかける
ハイネックの
ピンクのニット
ブルーのスカート
顔のコンプレックスと
身体のラインも
全部全部散らして
雑誌で見たメイク
シューズ
アマゾンに
並んでる色とりどりの
ネイル
もっともっと
自分から
アップデートしたい
今までを隠して
忘れてしまいたい