伊藤透雪

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2/20/2026, 3:52:10 AM

枯葉/生きる

真っすぐ街路樹が並び
歩道にカサカサと
葉を落とす
行き交う人びとで
欠片となって何処かへ
飛んでいってしまう

降り積もらず
振り返る人もなく
人と人の間で
ひっそりと生きた証も
いつか時が刻んでいく

誰か知らない人と
すれ違いながら
今日は枯れ
記憶の欠片に刻まれて
明日へと
風に乗って
飛んでいってしまう

毎日生まれ変わり
今日を脱ぎ捨てて
眠りのうちに
明日の姿になる
木々も人も
世界も
同じだ

2/19/2026, 5:18:03 AM

今日にさよなら/春は忙しい


朝からボーッとしていて
分別ごみを捨て忘れた寝坊
あんまり眠れなかったのは
納得いくものが書けずに
書いたり消したりして
いたからだ

コーヒー豆を挽いて
ドリップしながら
マグカップから
立ちのぼる香りに
耳をそばだてて
言葉を探す

そうだ、あれも書かないと
書きかけの原稿にも
目を向けて
唸ってしまう

春だから忙しい
春だから書きたい
ものがたくさんあって
あれもこれもと手を
付けてる

結局は
食べたあとの居眠りに
時間を取られ
あっという間に
今日が終わる

明日のことを考えて
今日のことはお終い
さよならも言わない
焦っても明日がやってくるし
のんびりしてもやってくるんだ
詩景は待ってくれない

2/18/2026, 4:22:00 AM

お気に入り/自分に帰る


三菱鉛筆の2B
0.4ミリのボールペン
0.9ミリのシャーペン

書き味、狭い所書き、折れにくい芯
文房具は拘り、必要かな

洋服はメンズ中心
殆どジーンズ
部屋着は被るワンピース

靴はお気に入りがあった
ピンクのライン入りのPUMA
ショッキングピンクのASICS
ブラックのウォーキングシューズ
はミズノ
重たいハーフブーツは放置してる

昔のお気に入りの
宝物はターコイズの
ビーズネックレスだったけど
今はアクセは無し

FtXって面倒くさいと思ってたけど
自分に帰るって自由は
持つと代えられない

今やベリーベリーショートの髪
が1番のお気に入り

2/17/2026, 3:21:26 AM

誰よりも/春待ちの朝


温かく大きく肉厚な
思いやりが包み込む手
夢の中に表れる美しい
春の君

少しずつ空が明け
窓の日射しが明るくなる
朝の溜め息が寝坊して
目を擦っておはようと言う

心地よい季節の到来と
花々の芽吹きが
春の君の息吹で
起きますように

そろそろ山の雪を割り
積もることを心配しない
日が続くように
温かい春の君よ
誰よりも待ち遠しい



2/16/2026, 6:26:24 AM

10年後の私から届いた手紙


毎日つらいつらいと暮らしていたら
引き出しの奥から封筒が出てきた
封がしてあり思い出せる記憶もなし

鋏を入れると
何枚も紙が入っている
札でもなくてがっかりだ

開くと原稿用紙の束
推敲だらけの過去作が
ぐいぐいと迫ってきた
書き直せと声もない圧力が

あったら怖いなあと思ったが
投稿しようとしていたものだった
それでも見直せば推敲したくなる

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