伊藤透雪

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1/3/2026, 1:06:43 AM

今年の抱負


新学期が始まり
黒板には、今年の抱負と書かれている
見回るでもなく手持ち無沙汰の担任教諭
考えてない生徒がいやいや向かう原稿用紙

こんなん突端から出るかいな、
うーん、何しよう

今年はたくさん詩を書きます、
と書いて消しゴムで
たくさん、をがしがし消して
丁寧に、と書いた

言葉を紡ぐのはしんどいけど
出来ることは書くことだから
これしかないから

1/1/2026, 11:30:21 AM

新年


明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

お気に入りして下さった方、
ありがとうございます

読んで下さった方、
本当にありがとうございます

12/31/2025, 11:03:28 AM

良いお年を


SNSで交わす大晦日
良いお年を

何回も投稿しない、
対面でない

それでも書く習慣。

今年1年ありがとうございました
良いお年をお迎え下さい
来年もよろしくお願いいたします

日本中で投稿されるのは習慣か

社会に繋がる窓枠に
必死に掴まる悲鳴のような

12/31/2025, 4:29:31 AM

星に包まれて


学校帰りの夕暮れに
お寺で習う習字の日
先生が厳しくて今日は
ずいぶん遅くまで終わらなかった
田舎道は暗く点々と街灯が灯るのみ
家路へ道は登り坂
いつもは気に留めない
麓の馬頭観音
が小さな灯りで照らされて浮かんで見える
ゾッとした私は走り出した

坂道を逃げる

坂の上の灯りまで
胸も横腹も痛い
家までもう少しだ

坂の上は星でいっぱい
天の川が流れ落ち
息切れた私の胸もいっぱい
山に包まれた里の空は星で包まれて
家々の灯りさえ星に混じっている

*
ただいま

おかえり。

12/30/2025, 5:10:05 AM

静かな終わり


お互いの目が合った
久々の仲間とパーティで
冗談に笑っていたとき
食事をし再び杯が上がったとき
さざめく人々の向こう
と何度も目に入る目

解散のそぞろ歩き、またねと呼ぶ声
駅へ向かう私の後ろから足音高い人
並んだ時に彼だと分かった

「たくさん目が合ったね」
「ちょっと話さないか」

こっちをしっかり見る目が光っている
いつの間にかワクワクしだして
そうね、と口から出たあと
派手なライトが光る街で
手を繋ぐでもなく歩く
*
彼の胸を撫でながら
いつから、いつまで、訊く事は
天井のライトに滲み
やがて駆け上がる血液、弾む身体
荒いため息の後
に仰向けで衝動のあとをなぞる
口づけひとつ
ふたつ、みっつ
その後を思い返すほど長くはない

後向きでストッキングを履く時に
背中に掛かる声が甘い
ここから始まる恋が
長く続くと思うほど若くはない
明日ではないけれど
静かに去っていくひとが浮かぶ
でも

素敵だ、のひと言に
今は夢中になっていたい



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