今年の抱負
新学期が始まり
黒板には、今年の抱負と書かれている
見回るでもなく手持ち無沙汰の担任教諭
考えてない生徒がいやいや向かう原稿用紙
こんなん突端から出るかいな、
うーん、何しよう
今年はたくさん詩を書きます、
と書いて消しゴムで
たくさん、をがしがし消して
丁寧に、と書いた
言葉を紡ぐのはしんどいけど
出来ることは書くことだから
これしかないから
新年
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします
お気に入りして下さった方、
ありがとうございます
読んで下さった方、
本当にありがとうございます
良いお年を
SNSで交わす大晦日
良いお年を
何回も投稿しない、
対面でない
それでも書く習慣。
今年1年ありがとうございました
良いお年をお迎え下さい
来年もよろしくお願いいたします
日本中で投稿されるのは習慣か
、
社会に繋がる窓枠に
必死に掴まる悲鳴のような
星に包まれて
学校帰りの夕暮れに
お寺で習う習字の日
先生が厳しくて今日は
ずいぶん遅くまで終わらなかった
田舎道は暗く点々と街灯が灯るのみ
家路へ道は登り坂
いつもは気に留めない
麓の馬頭観音
が小さな灯りで照らされて浮かんで見える
ゾッとした私は走り出した
坂道を逃げる
坂の上の灯りまで
胸も横腹も痛い
家までもう少しだ
坂の上は星でいっぱい
天の川が流れ落ち
息切れた私の胸もいっぱい
山に包まれた里の空は星で包まれて
家々の灯りさえ星に混じっている
*
ただいま
おかえり。
静かな終わり
お互いの目が合った
久々の仲間とパーティで
冗談に笑っていたとき
食事をし再び杯が上がったとき
さざめく人々の向こう
と何度も目に入る目
解散のそぞろ歩き、またねと呼ぶ声
駅へ向かう私の後ろから足音高い人
並んだ時に彼だと分かった
、
「たくさん目が合ったね」
「ちょっと話さないか」
こっちをしっかり見る目が光っている
いつの間にかワクワクしだして
そうね、と口から出たあと
派手なライトが光る街で
手を繋ぐでもなく歩く
*
彼の胸を撫でながら
いつから、いつまで、訊く事は
天井のライトに滲み
やがて駆け上がる血液、弾む身体
荒いため息の後
に仰向けで衝動のあとをなぞる
口づけひとつ
ふたつ、みっつ
その後を思い返すほど長くはない
後向きでストッキングを履く時に
背中に掛かる声が甘い
ここから始まる恋が
長く続くと思うほど若くはない
明日ではないけれど
静かに去っていくひとが浮かぶ
でも
、
素敵だ、のひと言に
今は夢中になっていたい