雪明かりの夜

静かな夜

ふり積もった雪が街頭に照らされ

キラキラと星屑のように小さな輝きをみせる

それは、内緒話で盛り上がっているような

小さなお祭りが開かれているような

夜にしか見られない

雪たちの会話

耳をすませても聞こえない

でもきっと、

素敵な笑顔を浮かべてるんだろうな

こもれびの跡

そこに小さな緑が生まれた

それは確かに光があった証。

ささやかな約束

どんな約束でも、

君と交わす約束は

私にとって

特別になる。

寂しくて

冷たくて

息苦しい

夜が永遠に続くような

長い雨の中に居るような

手を伸ばしても

誰にも届かなくて

分かっていて虚しくて。

流れた涙だけが温かくて

その温もりにほんの少し

ほっとして

心の境界線

透明で、曖昧で

踏み込まれると痛くて

遠ざかっていると寂しくて

でも、寄り添ってくれると

心地よくて。