#43【君と見た虹】
「ねー見て、!」
「んー?」
学校の帰り道、君とそうやって話した日があったっけ。
上を見てみると、綺麗な7色の虹がかかってて。
「え、きれー!!」
「だよねっ!、おれ何人分だろー?」
君に聞かれて、僕は答える。
「100とか!?」
多いか少ないかは置いといて、今思うと小学生って100好きだな…
#42【あなたは誰】
※同性愛要素を含みます
「起きろって…マジでお願い…!」
俺は病室で君のベッドの手すりに掴まっていた。
記憶喪失になる可能性がある、と先生に言われてから、俺の目の前は暗くなった。
「ん、んぁ…」
君は瞼がぴくぴく動いて、小さく声を上げる。
「柊!?柊…!」
俺が名前を呼んでも、君はぽかーんとした顔で見つめてくるばかり。
「え…っと…誰、ですか…?」
その瞬間、俺は目眩がした。
「は…?」
「ごめんなさい…本当に覚えてなくて…僕、変なのかな、」
「俺、お前の恋人…なんだけど、」
俺がそう言うと、君の目からは涙が出てきた。
「…なんか、涙でてきちゃった…ほんとに…そう、?僕男と付き合ってたの、?」
君の涙を拭ってやって、俺は声を掛ける。
「そう。俺が覚えてれば問題ねーだろ、な?」
「うん、だね…ありがとう。」
また一からだけど、上手くやって行けるかも。
#41【手紙の行方】
※雑談です
私が渡した手紙、取っててくれてるかな?
取ってたは取ってたで恥ずいんですけどね笑
ポケットに入れたまま洗濯してたりして🤣
投稿遅くなってごめんなさい(>_<)
#40【時間よ止まれ】
※同性愛要素を含みます
「ぁい゛って…!!」
君は下駄箱にぶつかって、よろけた拍子に僕の肩スレスレのところに手をついた。
いわゆる…壁ドン。
「え、ぁ…」
僕は顔に熱が集中するのを感じて、手で顔を覆う。
もういっそ、時間が止まればいいのに。
#39【君の声がする】
※ほんの〜り同性愛要素を含みます
「ぐすっ、う…うわぁあん…!」
何処かからまだ高い君の声が聞こえてくる。
近所の男の子で、ショッピングモールで迷子になっていて探しているところだ。
「あ…!」
すると、目の前に君の姿が。
「ひっく、ふぇ…っ、にぃに…、!」
君は駆け寄ってきて、俺に抱きついた。
「ごめん、ごめんな?」
君を抱きしめながら背中をさする。
「うわぁぁあん、!!」
「ちょっとごめん、持ち上げるな。」
結局近くのソファーで君をたくさん宥めた後、手を繋いで帰ったのだった。