誰もがみんな____
2023/02/10 小説日記
単純だと思った。
人はとても単純だと、思った。
何か一つの発言や行動、
誰かがいるいないだけで、
こんなにも態度が変わってしまうものだろうか。
私の親友は私と同じクラスになるまで荒れていた。人の前で悪口を堂々といい、被害妄想が激しく誰も信用しない。小学生の頃も強い女子だった。
でも、段々と相談を受けたり愚痴を聞くときは誰もいない場所にしたり、少しずつ彼女にできることをしていった。そのせいか彼女は誰かを信用するようになり、人の前で悪口を言わなくなった。
しかし、私が風邪で一週間休み、今日学校へ行くと彼女は変わっていた。前ほどではないが人前で悪口を言ったり授業中、地べたに座ったりなど今では考えられないような行動や発言をしていた。
それは、親友と一緒にいてくれたななみというこのクラスで最も強い女子といたからか、その子の影響を受けていた。
しかし、私と親友、二人っきりのとき「やっぱりななみといると楽しいけどちょと気まずいわw」といつものように言っていて少し安心した。
彼女は、強いわけじゃない。実はとても傷つきやすいから、それを隠すために強く振る舞っている。それを知っているから私はもう彼女を加害者にはしたくなかった。
ただ、ちょとだけショックだった。私が彼女のストレスが減らせるよう頑張った2年間はたったの一週間でここまで変わってしまうのだろうか。そんなふうに考え込んでいるうちに帰りの会が終わってしまった。
「イルカがいないと女子がなんとなくギスギスしてたんだよ」
不意に顔を上げると先生がいた。私はどんな反応をすればいいかわからず「え、そうなんですか笑」と動揺しながらもなんとか言葉を絞り出した。
「お前はすごいな」
そう言い放って先生は、
自分の席で読書を始めてしまった。
私も、同じだ。
たった一言でこんなにも救われてしまう。
誰もがみんな、単純なんだ。
花束____
【普通】
周りの“普通”の優しさと
私の“普通”の優しさがズレすぎてる。
【聞く側】
よく道徳のお話では喧嘩している間の人が仲良くさせたり第三者、聞く側を利用して中和しようとする。けれど、現実ではそんなこと上手くできっこないんだ。
【勉強】
取りたくもない合格という名の
チケットのために。
欲しくもない卒業証書という名の
レシートをもらうために。
私は勉強をする。
【努力】
どうにかしようと頑張ろうと、努力しても報われない。努力しようとしない自分が嫌い。
【しょうがない】
本当は友達に、ムカついてるんじゃない。毎日毎日頑張っているのは友達なのに、『頑張れないのはしょうがない』と言い訳してしまいたい自分にムカついて仕方がないんだ。
【相談】
励ましとか、対処法とか、頑張ろうとか、アドバイスとか、いらない。
だって、その励ましに応えなきゃいけない、納得して感謝しなきゃいけない。冷たくもなく、無理に暖かくもないのが一番いい。
【怒りと優しさ】
誰かに起っても自己嫌悪をして結局自分が傷つく。だから、怒りたくても怒れない。それなら、100%の被害者になればいい。誰かを100%の加害者にすればいい。そうすれば、私だって怒れる。だから、私は人に優しくする。
スマイル____
『笑うのが疲れた』
とどこかで見た記憶がある。ネットなのか本なのか誰かが言ったのかすらわからないが、その言葉が頭の片隅に残っていた。
当たり前じゃん。その時は何を当たり前のことを言っているんだと思った。愛想笑いなんてするのは普通のことだしそんなことで疲れていたら生きていけない。そう、思っていた。
でも、今ならその気持ちが痛いほどわかる。
笑うのが疲れた。
溢れる気持ち____
私は嫌われる勇気がなかっただけ。
それを周りは優しさだと勘違いしている。
どんなに嫌味を言われても笑った。
どんなに馬鹿にされても流した。
どんなにパシられても仕方がなかった。
誰も嫌いになりたくない。
そんなふうに自分に言い聞かせてるってことは、
すでに嫌いだったりして笑。
1000年先も____
口に放り込んだ檸檬味の飴がやっと
小さくなってきておもいっきりガリッと噛んだ。
ガリガリと粉々になっていく飴を飲み込んで、
大きく息を吸って大きく吐く。
やっと息ができるようになったみたいだ。
初めてストレスで熱が出た。
出たのは昨日なのだけれど、
今日はだるくて頭も重くてとにかく苦しかった。
入試は21日と22日。
あと、少し。
なのに、自己嫌悪をして泣きじゃくったら
次の日熱が出てしまった。
小説日記、なんて綺麗な言葉を使って書く
日記が最近は面倒になってしまった。
今はとにかく愚痴りたい。