薄荷

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8/2/2024, 5:09:45 PM

以前、手術をするために入院したことがある。

といってもそんなに深刻なものでもなかったし、入院も10日間位だし、周りは年配の人ばかりだけど仲良くなる必要もないし、暇だけど本でも読んでいればいいかと、大袈裟にはしたくなかったので家族や親族には気楽な感じて伝えていた。でもやっぱり不安だった。

そして当日の朝、「あなたも今日、手術するの?」と、私より少し年上っぽい女性に声をかけられた。なんでもその彼女もこれから手術らしくて、でも不安だからと私に声をかけたらしい。そうなんですよ〜と軽い会話をして、お互い頑張ろうねと別れた。

彼女とたった数分の会話だったけど、なんだか楽になった気がした。

退院する前、たまたま彼女の病室を見つけたので少し話をした。無事に終わって良かったね。
そして別れた。

それっきりなんだけどね、でもあの時声をかけてもらって嬉しかった。
今も何処かで元気に暮らしているのかな、なんて時々思う。

8/2/2024, 6:17:41 AM

私はいつも探していた。

自分探しとか、そういうのではなくて自分に似たものを探しているような気がする。
そこにヒリヒリとした刺激やゆるゆるとした安堵などを求めている訳ではないけど、やみくもに手を出してはなんか違う…を繰り返している。

明日、もし晴れたら少し遠くへ行ってみよう。
何かが見つかるかもしれない。

7/31/2024, 5:08:38 PM

例え相手がどんなに大切な人であっても、クールタイムは必要なのです。

だから一人でいたい、時もある。
そしてその一人の時を、邪魔されたくない。

7/30/2024, 4:43:25 PM

私のスマホの待ち受け画面は、子どもの頃に飼っていた犬の写真なのです。

名前は「まる」
まるのお世話、ごはんや散歩などは私がほとんど担っていました。
生き物を飼うということは、命と命のぶつかり合いですからね、やっぱり大変でしたけど、でもそれが自分の礎になっているようにも思えます。
まるの無垢で澄んだ瞳をこの手で抱いていたあの頃は、何ものにも代え難い特別な時間でした。
自分の人生の中でその時だけが、鮮やかな色彩で満ちていた様な気さえするのです。


今も私のスマホの中では、まるが澄んだ瞳を向けてくれています。
これからもずっと、澄んだ瞳で笑いかけてくれるのです。

7/28/2024, 2:24:18 PM

金魚すくいの金魚の寿命なんて短いものだと思っていたけど、その夏に掬った朱色の和金は他のに比べて少し体が大きく、元気だった。

夏祭りの思い出なんて、ひらひらと儚かったりはらはらとすぐに溶けてしまったりするのに、ロドリゲスと名付けられたその金魚は逞しく生き続け、生命の力強さや生きようとする強い意志を、我々に教えてくれたのだった。

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