今一番欲しいものは?
そう聞かれた、私はすぐに答えた
「幸せになる権利」と
周りからは理解できない、、といったような視線が私に集まった
周りがそんな目をするのも頷ける
なぜなら、私はなんでも持っている、、、と周りからは見られているからだ。
宝石も、お金も、運動力も、頭脳も、スタイルだって持っている
でもこれは私が欲しくて持っているものじゃない
これは、親に言われて、、、手に入れたもの
お金や宝石はいりもしないのに親が押し付けてくる
頭脳や運動力、スタイルは、、、周りによく見られるようにって親に言われて磨いたものだ
そんな私は親の人形
こんな生活、私は幸せになれない
だから、そう願った
私は幸せになりたい
宝石もお金も頭脳もスタイルも運動力ですらもいらない、今私が一番欲しいもの
幸せだ
お題『今一番欲しいもの』
私は、魔法使い
水、火、風、土、光、闇、回復、気候…
どんな魔術でも扱える
そんな私はお店を構えている
私の開発したポーションを売っていたり、依頼を受けたり、、、所謂なんでも屋だ
そんな私は受けた依頼、購入された品を魔法の手帳に書き記している
何故かって?
それは、、、
私が、私の名前を忘れてしまったから
大切な師匠に付けてもらった、、、そして師匠が私に、、唯一私に遺してくれたものなのに
私はそれを忘れてしまった
私は思い出したい
その為の手掛かりになるのが、依頼をこなして情報を得ること
私は人かどうかを問わずに依頼を受けている
いつか、情報を掴めるはずだ
そんな事を思いつつ、今日も私は店を開く
お題『私の名前』
ふと、視線を感じた
本から顔を離し見てみると
僅かに視線を逸らした人がそこに
私の視線の先にいる彼はクラスでも人気者
、、そんな彼が、どうして私なんかを?
、、、、でも聞いてみるなんてことはしない
話しかけて注目されるのが嫌だから
知らない因縁をつけられても困るから
だから、、私は気付かないフリをして本を読む
「言うことあるなら、話しかければいいのに」
、、、そう呟いて
呟いてしまった、、、、
その次の日から、彼にしつこく話しかけられるようになった
、、、めんどくさい
そう思いながら、対応するようになった
、、、私の日々は騒がしくなった彼のせいで
、、、いや、話しかけてくれた彼に感謝すべきだろうか
おかげで友達も出来て、、、その、、、か、彼氏も、、、出来たのだから
お題『視線の先』
今日も私だけに見える
美しき景色、美しき死に際、、、美しき結びつき
私は、耳が悪い、代わりに目がとても良い
なんでも見えてしまう
見たくないものまでも、、、そして見たくないものほど衝撃的で、、、記憶に残ってしまう
あぁ、見たくない、、、こんなことなら、視覚なんて要らなかったのに
見え過ぎるのも、困るね
お題『私だけ』
あれは多分、、、
遠い日の記憶
今はもう思い出せない記憶
でも、、、捉え方は人それぞれで
思い出したくない人もいれば、、思い出したくて仕方ない人もいる
その捉え方はその人が幸せな人だからとかではなくて、、、
その人の心の違いだと思うんだ
その人の心が綺麗で、、、すっごく楽しい思いなら、、貧乏でもそれは思い出したい記憶になるんじゃないか、、
、、、私?私は、、、記憶なんか全て忘れてしまいたいよ
お題『遠い日の記憶』