七雲

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ふと、視線を感じた
本から顔を離し見てみると
僅かに視線を逸らした人がそこに
私の視線の先にいる彼はクラスでも人気者
、、そんな彼が、どうして私なんかを?
、、、、でも聞いてみるなんてことはしない
話しかけて注目されるのが嫌だから
知らない因縁をつけられても困るから
だから、、私は気付かないフリをして本を読む
「言うことあるなら、話しかければいいのに」
、、、そう呟いて
呟いてしまった、、、、
その次の日から、彼にしつこく話しかけられるようになった
、、、めんどくさい
そう思いながら、対応するようになった

、、、私の日々は騒がしくなった彼のせいで
、、、いや、話しかけてくれた彼に感謝すべきだろうか
おかげで友達も出来て、、、その、、、か、彼氏も、、、出来たのだから

お題『視線の先』

7/19/2024, 12:04:20 PM