7/5/2025, 2:50:00 PM
波音に耳を澄ませて
朝起きて家を出れば、目を覚ましてと言わんばかりに
波の音が耳に入ってくる。
耳を澄ませば、きこえる音色は波一色になる。
そんな場所で恋をしたい。
夕方、波の音をBGMに、友達と歩きながら帰る。
夏になれば学校帰りにそのまま海に出る。
そんな場所で青春がしたい。
波の色は1つではない。
24時間365日、きっと全く同じ日はないだろう。
だからこそ私はそんな場所で一生を過ごしたいのだ。
7/4/2025, 2:45:08 PM
青い風
この頃の風は青い。
梅雨が明けて、本格的に夏が顔を出すこの時期は
1年の中で1番青くて1番赤いだろう。
梅雨明けの開放感と
雨と引き換えに顔を出した太陽の赤さは
肌に直接伝わってくる。
赤の隙間から
ほんの一瞬だけ青い風が髪を揺らせば
赤が恋しくなるほど青一色に染まっていく。
7/2/2025, 10:13:22 PM
クリスタル
クリスタルのようなキラキラしたものが好きだ。
自分より輝いて見えるものに目を惹かれるのは
当たり前だろう
自分より輝いていれば嫉妬する。
羨ましいと思う。
ただ、あまりに届かぬ位置にいると
憧れなんて気持ちは輝きに消されてしまうのだ。
儚げだが強く、たった独りで輝けるクリスタルに
私はどう嫉妬すればいいのだろうか。
7/1/2025, 3:01:56 PM
夏なんか来なければいいと思う。
ただ暑いだけだし、日焼けするし
汗をかくから髪型もメイクも崩れる。
おまけに虫も多くて嫌になる。
ただ、隣の家からきこえる風鈴の音も
大きく存在感のある入道雲も
エアコンの効いた部屋に入る瞬間も
途絶えることを知らないセミの鳴き声も
案外嫌いじゃないなんて言ったら
矛盾しているだろうか
夏の匂い
6/30/2025, 10:35:41 AM
カーテン
カーテンが揺れるたびに鼓動が熱くなる。
窓の向こう側にいる君を見れるかもしれない。
目が合うかもしれない。
ほんの一瞬でもいいから君を一目見たくて
窓を全開にして待つ僕を
君は見つけてくれますか?