カーテン
カーテンが揺れるたびに鼓動が熱くなる。
窓の向こう側にいる君を見れるかもしれない。
目が合うかもしれない。
ほんの一瞬でもいいから君を一目見たくて
窓を全開にして待つ僕を
君は見つけてくれますか?
青く深く
「ねぇこのお題、海だと思う?空だと思う?」
『海じゃない?深くって言うくらいだし。』
「でも空もずっと深いと思わない?」
彼女は空に手を伸ばした。
『そうかなぁ?僕は地面とか底とか、下にあるものを思い浮かべちゃうな』
「たしかに笑それもそうだね。」
目一杯のばした手を下ろした彼女は、少し寂しそうに
見えた。
「あーあ、大人になりたくないなぁ。」
『どうして?』
「だって、空の深さがわかるのはきっと今だけだもん」
「ねぇ聞いた?あの噂」
『噂?』
「8月の夏祭り、好きな人と行ったら結ばれるんだって!」
『なんだそれ笑』
「いや〜夏だよね!意外とみんな誘ってるらしいよ?
好きな人いるなら誘っちゃいなよ!」
『お前は誰かに誘われてんの?8月の夏祭り。』
「え?別に誘われてないけど、、。あ、もしかして
私がモテないからってバカにしてるでしょ!」
『違うって笑 まぁ、でもそういうことなら誘ってみるわ』
「え、?ふ、ふーんそうなんだ、頑張ってね、
振られたら一緒に行ってあげるよ笑」
『いや俺が振られるわけないし?笑』
「自信ありすぎ〜笑
じゃあ私は一人で寂しく宿題しちゃおっかな〜」
『可哀想〜笑笑
仕方ないから夏祭り一緒に行ってやるよ。』
みたいな青春したかった。
まだ見ぬ世界へ!
知らない世界に飛び込むことほど怖いものはないが、
知っている世界ばかりで一生を過ごすほど
つまらないものはないだろう。
空はこんなにも
最近、大体のことはなんとかなる気がしてきた。
空の広さに比べれば、どうってことないのかもしれない
と思えるようになった。
だって空はこんなにも広いのだから。