【雨上がり】

ある雨の日

『虹が出る確率って知ってる？』

と、雨が嫌いなともだちに突然聞かれた。
もちろん、そんなこと考えたこともなかったので
『さぁ、20％とか？』と、テキトーに答えておいた。

しかし、どれだけまっても答えが返ってこない。
あまりにもどかしく『え、結局どのくらいなの？』
と、つい聞いてしまった。

友達は少し驚いたように立ち止まり、弾んだ声で
『私も知らない』と言った。
あの時、傘に隠れた友達の顔は、きっと私が思っているよりずっと笑顔だったのだろう。

あぁ、もっとはやく雨が上がっていればよかったのに
そしたら、あの虹のような笑顔を見ることができたのに

渡り鳥

渡り鳥のように
自分の力で環境を変えることはできない。
だったら自分が変わるべきでしょう？

さらさら

時計の砂がなくなる前に
いったい何ができるのだろう。

さらさらと落ちるあの砂に
いったい何を施せばとまるのだろう。

全ての砂が落ちたとき
逆さまになればもう一度始められるのか。

歌

歌ひとつで何かを感じて、
涙を流せる人になりたかったと心から思います。

感情移入が苦手な私は、
他人の立場になって涙を流せません

それでもいつか歌ひとつで心が動くことを願って、
今日も歌に触れています

どうしても…

どうしてもって言うからあなたに尽くして
どうしてもって言うからあなたの好みになったの。

それなのにあなたはどうしても私と別れたいらしい。


もうこれ以上、
あなたの「どうしても」なんて聞いてあげないわ。