寂しくないよ
こっち見ないで
彼女は静かに俯いて
泣いているようだった
いやだよ
もう
いつも私ばっかり泣いてるじゃん
僕は
言葉をどう返したら良いのか分からなくなっていた
ごめん…
僕は言葉を振り絞った
なんでよ
どうして急に別れるのよ
分かんないよ、、
僕は
彼女の事が信じられない気持ちになっていた
火曜日に会っていた男の人は
君の今の彼氏なんだろう?
僕はもう
必要無いじゃないか
急だけど
うまくいくと良いなって思うよ
今まで ありがとな
そう言うと
僕は荷物を車に乗せて
俯く元カノを見て
さようなら、かわいい人
と
手を振った
僕は今から明日を生きるよ
車を走らせて
とりあえず泊まるホテルまで
僕は涙や鼻水を垂らしながら
運転した
僕はいいんだ
彼女が幸せになれるなら
一緒だったんだ
ぼく ずっと
おとうさんと
ハチは
この冬も一緒に
なれると
おとうさんを
ずっと
待っています。
恋は風邪を引くようなものだ
風邪を引いたと思えば楽だ
風邪は誰でもなるものだし
引いてしまうと
なかなか治らなかったり
人によってはすぐ治る
でもまた風邪を引くのだ
うちのアパートは
猫の通り道になっていて
気付くと
窓の外に猫が通る
寒そうにしながら
外に敷かれている段ボールに
猫が座った
オスの虎猫
ここら辺では
あまり見かけない顔だった
私と目が合った
なんだよ
と言わんばかりの
顔である
ごめんね
そっと覗き込むのをやめた
ここも雪は積もる
寒いけど
何故だろう
雪を待つ私である
急にLINE通話が出来なくなって
彼女からブロックされた事を知った
え?まじ?
僕は途方に暮れた
なん…で?
彼女の心は他の男に行ってしまったらしい
僕はこのクッソ寒い中歩きながら考えた
あ コンビニ寄ろ
手前にちょうどあったコンビニに入った
ビールを買った
弁当も
店員のお姉さんがやたら綺麗に見えた
ーお弁当温めますか?
え?あ
はい (僕の心もあっためてください)
心なんて
心なんて
わっかんねーよ!!!