海の底
前世の私は海の底に沈んでいるのかもしれない
少し前 スピリチュアルの仕事をしている人と知り合いになった
たまたま知人の家に顔を出した時、
その人も遊びに来ていただけだ
仕事ではないので、詳しい内容などは聞けないし、まして自分のことを見てもらうなんて出来ない
その後、数時間お茶をしながら共通の友人を挟んで昔話にはながさいた、
そして今なら、ちょっと聞いても大丈夫かも、つい魔がさして自分の事を話してしまった
「私 海が怖いんですよね、前世で何かあったんですかね?」
その答えは、
「そうだね、そうかもね」
ん、どっち?
君に会いたくて
学生時代、この先こんなに好きになる人が現れるのか?
と思うほど人を好きになった
3日で3キロ減った 食事が喉を通らない
学校の課題をせず、誕生日のプレゼントを手作りした(大作)
バイト先にも会いに行った
大好きです!がバレバレだったが、
結局告白は出来なかった
私とは出来が違う、一流になれる人だったから
facebookが広まり SNSで色々な人と繋がった今、ふと名前を検索してみる
が、それらしい人はいない
女性は結婚して名前も変るが、
男性はやはり抵抗があるのか?
よし!Googleで検索してみよう!
あった!
まさかの あった!
一部上場の会社の社長だ!
体型が倍になっていて、違う人かと思った、でも面影が彼だ
動画で自己紹介をしている声も彼だ
ただ 苗字で呼んでいた彼の下の名は
間違って覚えていたようだ、何年も
何年も‥‥ごめん
閉ざされた日記
ずっと一行日記を書いていた
最初は小さなメモ帳に、
後で読み返すと、たかが一行でも、鮮明にその日のことが蘇る
1日分が2センチ角くらいのスペース
3冊目くらいに、もうちょっと書ける様にと、スケジュール帳に変えた
がしかし、書く事はそれ程増えず、
また、小さなメモに戻った
多感な時期に書き綴った日記
読み返すと、その時の行動や感情が思い出された、もし誰かに読まれても大丈夫な様に、あまり細かくは書いていないが
自分だけにはわかる様に暗号の様な書き方だ
でも、なぜ辞めた?
それは思い出したくないことが起きたから
書かなくても何年もたった今でも、たまにフラッシュバックする
もう日記は書かない。
木枯らし
2月から3月
立春を過ぎ 初めて吹く強風の事を
春一番と言う
この時期ウインドサーファーは
春一番が自分の休みと重なる事を祈って
天気図を確認するのが日課だ、
同じ様に、
10月から11月の風速8m以上の、最初の強風を 木枯らし1号と言う
この時期も天気図を確認しながらいつ吹くか楽しみにしている
と言うのはもう何年も前の話で
もう寒い時期は海には入らない
木枯らしのお題で、久々に思い出したくらいだ
木枯らし1号 なんかカッコいい
もう天気図にも興味はない
美しい
なんて言われたことない
名前には美が入っているんだけど
まあ、私も「美しい」より「綺麗」
の方が使いやすいかな
美しいって、ちょっと硬いと言うか
造られた言葉みたい
例えば、夕焼けを見たとき
満開の桜を見た時
私は間違いなく綺麗〜と言うだろう
きっと、スーツを着たスマートな男性が、ドレス姿のスマートな女性に、
「あなたは美しい」とか言っちゃうんじゃない?