《 声が聞こえる 》
小学生高学年くらいの頃のこと
私は仮病を使って学校を休ませてもらっていた
お昼の時間には 笑っていいとも! をみたりして
私なりの自由を満喫していた
その日、時間までは覚えていないけれど
途中から天気が崩れ始め、部屋の中は薄暗くなった
テレビは映像がおかしくなって
ピーガラガラみたいな音と共にカラフルな砂嵐になった
キッチンの方からおばあさんのような声が聞こえた
小さい声で「あずき、、」って私を呼ぶ声(怖)
それからしばらくして天気は回復、テレビも元どおり
声もそれきり聞こえなくなった
その頃祖母はまだ健在でしたし、
あの声は誰だったのか、何が起きたのか、未だ謎
それ以外に何かあったのかは全く覚えていない
《 秋恋 》
秋は美味しいものがたくさんの季節
ナシ、ブドウ、クリ、サツマイモ、リンゴ等々
そして自然の美しい色の変化に見惚れる季節
イチョウ並木、紅葉等々
山登りするのもいいね
外出するのも増える季節
ふと、私は秋に恋しているのかもしれないと思った
《 夜景 》
都会にいれば煌びやかなビルやテーマパーク
お店などの灯りでなんとも賑やか
思わずわくわくしちゃう景色が見られたりするね
田舎には街灯も建物も車通りも人通りも少ないから
都会のような賑やかさはないけれど
山とか海とか自然のものを
耳を澄ませて見るのもいいものよ
寝転がって満天の星空を見るのもいいね
どちらの夜景がお好みですか?
《 花畑 》
まだ小さかった頃
母がシロツメクサで冠を作ってくれた
かわいくて、嬉しくて、ウキウキだった
最近近所にシロツメクサが咲いてる場所を見つけた
ふと、あの頃を思い出す
《 空が泣く 》
遠くで地響きのような音
その音が近くまで迫って来た時
既に地響きなんてかわいい音ではなかった
閃光とともに空が喧嘩をしているようなすごい音
そして地面を叩きつけるような強い雨も降って来た
荒れ狂いながら号泣している空
大きな木で雨宿りしながら
家に帰りそびれたであろうムクドリたちの声が
何があったのか?と
空に話しかけているように聞こえた