【透明】


透明感のある

透明な政治

透明度の高い

良い表現として使われる事が多い

反して

透けて見えるなんて言われたり

存在感の無さだったり


透明も結構

その時々によりけり


案外

他の色とそんなに変わらないかも

【終わり、また始まる、】


もうそんな時期

あれから始まった一年が

もうすぐ終わり

先の見えなかったあの日も

過ぎてしまえば遠い日だ


一年


進んだのか

後退したのか

立ち止まったままだったのか


その答えも分からぬまま

また・・・

【星】


北極星

星々の中心に位置する不動の星

そんな想いで見上げたそれは

予想外に慎ましやかな輝き


小っちゃ！


唯一無二の孤高の星は

なんだか

置いてけぼりにも見えて

少し親近感


それでもやっぱり

唯一無二の特性を持つ

大御所

親近感は撤回


10年後にまた言おう

【願いが1つ叶うならば】


ただ1つ

それはなかなか絞れない

それでも1つなら

到底実現出来そうにない事

努力だけでは追いつかない物

尚且つ心底欲する物


あぁ

そこだ


お金

時間

人

体験

距離

気持ち

才能

違いはあれど

思いつくところでは

条件3つ揃う物がない


かと言って

井の外の絵も書けない蛙は


この井戸水が枯れませんようにと

足下に願う

【嗚呼】


漢字にすると

ポジティブに感じるのは

昭和の名残りかしら

嗚呼、青春！みたいな

むしろ少し暑苦しいイメージ


暑苦しい嗚呼の

少し後に育った者としては

嗚呼は前時代の文化であり

いつしか嗚呼は

あぁ・・・と

すっかり勢いを無くしてしまい

ため息混じりに吐き出されるようになった


たぶん一番使った嗚呼はこれだ

今も変わらず吐き出す事が多いけど


バリエーションは増えてきた


景色を見て

あぁ

温泉に使って

あぁ

何かを思い出そうとして

あぁ

かと思えば急に思い出して

嗚呼！

もったいない一日を終えた夜に

あぁ

腰を押さえて

あぁ

嗚呼

あぁ