【星のかけら】
とある成功者がいる
同世代だ
さほど変わらぬタイミングで
この世に生を受け
何が違って
これ程の差が出来たのか
それは
認めたくはないが
きっと努力の差
諦めなかった者と
早々に諦めた者の差
才能だ環境だ
なんてのは
たぶん言い訳だろう
その成功者が
周囲を巻き込みながら新しい事を始めた
乗っかってみよう
星にはなれないけれど
そのかけらを集めてみたら
星の努力を
少しだけ覗く事が出来るかもしれない
【Ring Ring⋯】
来る
きっと来る
そんなお年頃
さて
このお題で電話を思うのもお年頃なのかしら
その昔
電話は固定の物であり
ジーコ ジーコ
ジリリリリン ジリリリリン
であり
気になるあの子にかけると
必ず親父さんが出る魔法のアイテムだった
他に伝達手段もなく
良くも悪くも
親は子供の友好関係をだいたい把握してた
今となっては不便な事この上ないが
良くなったのか
悪くなったのか
たぶんどっちも正解
長所と短所は
同じものと考える俺としては
新しい機能は新しい問題と同時に生まれる
と思う
良くなった事が増えれば
同じ数だけ悪くなった事も増える
俺らの時代はなぁ
なんてのは
新しい時代から目を背けた言葉に聞こえる
その相手は
俺らの時代にはなかった問題にも直面してるのだ
見えてないのは
見ようとしてないのは
自分の方だ
今の時代にだって
自分は属してるのだ
どんなに語ろうとも
その俺らの時代は
もう来ない
当然
相手にも聞く耳はない
若かりし頃の自身がそうだったように
俺らの時代は⋯
の言葉通り
もう時代が違うのだ
それが通用する時代ではないのだから
それでもこの先を生きて行く者に
伝えるとするなら
せめて失敗談くらいじゃなかろうか
後は
老いては子に従え
柔軟で軽快な
この時代の主たる者たちに
固くなった頭では理解の追いつかないものを
教えて貰いながら取り入れる
年功序列
それも大事な文化だが
長けた者から教わるのに
年齢は関係ない
年は望まずとも増えていくのだ
年上だから
威張って言えるのがその年齢だけだなんて
ちょっと寂しい
なので若人よ
めんどくさがらず
ご指導ご鞭撻
お願い致します
【追い風】
しょぼくれた背中を
力強く後押ししてくれるこの風は
自分の力だけでは辿り着けない所まで
俺を連れて行ってくれそう
だけど
今向かうべきは
きっとそっちじゃない
今は
しかめっ面のまま
向かい風に足を進める時なんだと思う
これが追い風に変わるまで
【君と一緒に】
君と
君たちと
共に過ごせた時間に感謝してる
本当は強い人間では無い僕は
すぐに自分を見失ってしまう
簡単に凹んでしまう
自分の振れ幅にため息をつきながら
思考に引きこもったりする
実はね
だけど
もう長い間
そんな事忘れてた
忘れられてた
久し振りにこもった空間は
相変わらずで
否応なく現実を直視する
やはり弱い
反撃の気力も削られる
だけど
ここで負ける事を望まないのは
もう自分だけではないはずた
一気に覆す事は出来ないけれど
今度は少しづつ準備をしておこう
少しづつ改善していこう
そんな事も考えれるようになった
君と
君たちと
過ごせた時間が
少しだけ
僕を強くしてくれたように思う
【冬晴れ】
冬に晴れのイメージあまり無かったけど
一年で一番晴れの多い日は12月24日らしい
場所にもよりけりだろうけど
太陽なんて聞くと
すぐに夏をイメージする俺にとっては
なかなか意外な話だった
太陽みたいな人と言えば
いつも輝いていて
周りも明るくしてくれるような人
と思ってたけど
凍える時に
じんわり温めてくれる人
と言えば
それもそうだと思える
冬晴れ
澄んだ空気と陽だまり