【胸の鼓動】
なんてお題だよ
ふぅっ
う~ん.......よし
長く生きてると
胸の高鳴り
なんてものとは縁遠くなった気がする
俺の場合は
とあるタイミングから特に早かった
それまで大事にしていた物を次々と手放す事になり
一気に環境が変わった
身を削る時間を過ごすうちに
気付けばそれが新しい日常になった
自分が歩いてきた結果だから悔やんでも仕方ない
そんな環境でも慣れてしまえば
そんなもんだと残りの時間をぼんやり眺めながら過ごす
眺める時間の中に望むのもは見えない
転機
脱力の中でそれが訪れる
環境は変わっても
その外は変わってない事に気付く
その時は久しぶりに腹から笑った
手放した物も完全に失った訳ではなく
じぶんの手が届かなくなっただけだ
外の景色は変わらず
自分の居る場所が変わってしまっただけ
そりゃそうだ
世界は変わらない
変わったのは自分であり自分の環境だ
次第に
この環境の中で出来ることを探してやってみるようになった
出来る事も少しづつ増えた
その内その環境の中にも救いは生まれた
時間はかかったけど少しづつ環境を変える事が出来た
完全に元に戻すことは出来なくても
少しでも手放した物を取り戻そうと必死だった
あの転機から
随分と時間は過ぎてしまったけれど
その前の自分には想像出来ないくらい変えることが出来た
まずまずだ
良くやったと自分を褒めれるくらい
割と今の自分も気に入ってる
その今の自分を作る要素には
あの環境も入ってる訳だから
悪い事ばかりでは無いのかも知れない
ただ
時間はかかり過ぎた
ようやく手の届くようになった今
胸の高鳴りは
息切れを伴うようになっちまったぃ
う~ん
今日はダメだ
【踊るように】
確かにそんな感じで
浮いてたかも知れない
30cmくらい
やはり上手くは飛べないらしい
いつになったら
相応になる日が来るのやら
もう少しだとは
思ってたんだけどなぁ
もう少し
踏み込んで自分と向き合ってみるか
不完全が過ぎる僕
まぁ
今に始まった事じゃなし
付き合いは誰よりも長いから
丁寧にやれば何か見つかるさ
もっかい頑張れ
俺
【時を告げる】
かき氷を欲っし下調べ
気合い十分に計画し
臨時休業の貼り紙に立ち尽くす
慌てて探した移動先で
営業時間のお知らせが
悲しい時を告げる
かき氷
お早めに
【貝殻】
もともと集中力に欠ける所がある
興味の薄い事には尚更だ
本気で集中力が必要な時は
ある程度の環境を必要としてしまう
仕事が立て込むと貝になろうと決める
が
幸か不幸か
話しかけられる事が多く
なるべく仕事よりも人を優先すると決めている事もあって
貝はすぐ開く
聞いた事ある
バカ貝
そして今日も
溜まった仕事の突破口は
固く閉ざされたまま
お尻ついた火で開け貝殻
【きらめき】
そんな大きな事じゃなくても
自ら発するのではなく
反射したものでも
うっかりすれば見過ごしてしまいそうでも
たまに出くわすから
悪い事ばかりでもない
老いを嘆く変わりに
見れる孫の顔もあったりするんですって
当時の自分では気付けなかった事に
後から気付く日も確かにあるし
気づけないままってのも有る事でしょね
勿体ないから
うっかり見過ごさないように気を付けたいと願う
貧乏性