生粋

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8/10/2024, 1:33:18 AM

【上手くいかなくたっていい】


そもそも

上手くいく事の方が少ない気がする


色んなことがひっ迫していたある時

100点は目指すけれど

とれたらいいなで

7~80点とれたら上等

100点じゃなきゃダメと思わない

それじゃダメな時もあるのは分かるが

それで動けなくなるくらいならと

開き直る事にした


上手くいかなくたっていい


そう思ってからの方が

案外上手くいってたりする

8/8/2024, 3:02:49 PM

【蝶よ花よ】


そんな育て方はされた事ないが

そうしたい事はあるな

ど~やら俺は

幸せ者らしい

8/7/2024, 12:16:10 PM

【最初から決まってた】


これは長くなりそうな予感


まずパチンコ

同じ絵柄が揃えば当たり

揃うか揃わないか

様々な演出がその行末を盛り上げる

この演出が出れば揃う確率大幅アップ

みたいな事だけど

実際のところは

その演出以前

スタートの所で既に抽選は終わってる

そんな話を聞いた事がある

考えたら

あみだくじなんかも同じだ

決めた時点でどこにたどり着くのかは決まってる

まだ結果が見えてないだけで


そんな話を聞く以前から

実はそうだと思うようにしてる事がある

それは人の寿命

近しい人が居なくなってしまうあのつらさ

それを何度か知ってしまったある頃から

病気であれ

事故であれ

事件であれ

自らそれを選んでしまった時であれ

それがまだ若かった時であれだ


あの時自分がこうしてれば

もっと早くに気付いていれば

あの時引き留めていれば

そんな想いに囚われ動けなくなる


だけど何度目かのある時ふと思った

果たして自分は何様のつもりだと

そんな大きな事を

もしかしたらなんて言いながら

自分がどうにか出来るつもりでいるのかと

そもそも出来るなら

そうなる前にやってれば良かったのだ

それを怠っておきながら

結果が見えた時にだけおこがましい事を言うのは

なんだか違うんじゃないか

と思った

自身の事もままならないクセにだ


それ以来

きっと人の寿命は最初から決まっていて

なるべくしてその時を迎えると思うようにした

当然、悲しみに動けなくなる時間はある

だけど

そこで後悔に費やす時間は

残った大切な人達のために使おうと思った

結果は見えない

だけど変わらない

それは明日かもしれないし

自分の番かもしれない

後悔に費やす時間が

次の後悔を産むかもしれない

自分は大した人間では無い

出来ない事も多い

だからせめて

出来る事に注力しようと思った

出来た事を出来なかった

あの日の後悔を繰り返さないように

8/6/2024, 4:51:24 PM

【太陽】


朝が来る

重たいまぶたを無理矢理開く

準備をして出掛ける

少しづつ頭も身体も目が覚める

後はだいたい笑顔

嫌な事もあるけど

だいたいは楽しく過ごす

昼から数時間ピークを迎える

今日は中華料理

野菜ホルモン定食とカニ玉

そして

お気に入りのお店の焼き芋ソフト

日差しの強さで

焼き芋ソフトがさらに美味しくなる

その辺が最高到達点か

少しずつトーンダウンしながら

日が暮れる


少しずつ存在感も笑顔も薄らぐ

物思いにふけったりもする


仕方ない

太陽もずっとは昇ってない


常に必要な物に手が届く訳でもなく

常に必要とされる場がある訳でもない


晴れる日だけでもない


だから

雨とも仲良く出来るように

雲とも話せるように

夜にも笑えるように


少~しだけ

新しい事をしてみよう

少~しだけ

歩き方を変えてみよう

少~しだけ

在り方をを変えてみよう

少~しだけね

8/5/2024, 11:39:14 AM

【鐘の音】


幼い日の事

一緒に歩いてる母から

「風は何処から来ると思う?」

と聞かれた

数日前に幼稚園で見た

絵本の挿絵が浮かんだ

話の内容は覚えてないが

教会だと思われる鐘の陰から

息をふうっと吹く男の顔

そのまま伝えた

「町内の鐘の中」


自分の子供が同じ事を言うと

その将来を心配してしまいそうだが

母はとても興味深そうに聞いてきた

「どこの?」

「外国と思う」

「鐘が鳴ったら風が吹くの?」

「分からないけど男の人が息をして風が吹く」

そんなやり取りをしばし続けた

拙い言葉を拾いながら

どんな空想を膨らませてたのか

母はとても楽しそうだった


数十年後

母は脳を患った

見舞いに行くと

空想と現実の境い目が無くなり

辻褄の合わない色んな話を

それは楽しそうにしてくれた


あの日

息子の拙い話の中に

母が聞いたであろう

鐘の音が

何処か遠くで

聞こえた気がした

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