瞳を閉じて

コンサートホールの客席に座っていた私は、演奏を楽しみに高鳴る心を落ち着かせていた。ソリストの息が聞こえ、楽器が奏でられる。人々を魅了するその音楽は、私を現実世界から引き離し、皆を彼の世界へ引きずり込んでいた。そこは言葉に言い表せない美しい場所で、日頃の悩みや心配事を全て忘れさせてくれた。まさに今を心の底から楽しめる一時だった。刻々と過ぎてゆく時間、1秒過ぎればまた1秒、一度聞こえた音色はもう戻ってこないが、その寂しさをも忘れさせてしまう、一つ一つ丁寧に弾かれてる音に、私含め観客は聴き入っていた。

雪を待っても
降り積もって隠れる石は
消えるわけではない

愛を注いで人は育ち、
愛を注がれて人となる

心の解釈は人によって少し違うと思うけど、
大切な人を思う気持ちはみんな同じだよね

共通の趣味があればそれは仲間なのだろうか、
僕には分からない