「お前は馬になって、馬車を引いてあの子をお城へ連れて行くのです」
そう言われた途端、目線が高くなって、体も足も全てが大きくなった。
後ろを向くと、あの子が馬車の中で微笑んでいる。
いつもみすぼらしい姿で、酷い仕打ちをされても我慢して毎日を耐えていたあの子。
今は美しいドレスを着て、髪も肌も綺麗になって、まるでお姫様みたいだ。
僕は走り出していた。
ずっと部屋の片隅で、ただ見守る事しかできなかった。あの子が泣いていても側に居る事しかできなかった小さなネズミだ。
でも今は違う。大きな馬になったんだ。
貴女のために僕は走るよ。
貴女のためにお城へ向かうよ。
僕の大切なお姫様。
どうか幸せになってください。
数年前は眠れないほど悩む事が多かった。
だけど、推しさんができてからはそんな事はなくなった。
推しさんの事を考えてるうちに眠ってしまう。
推しさんの存在って大事だ。
一生推していきたい。
もうすぐ楽しみな映画が公開される。
子どもの頃好きだったドラマシリーズの映画化。
映画のPRを観る度ワクワクする。
でもこれでシリーズは終わりって考えたら何だか悲しくなってきた。
また会いましょうって言ってほしい。
「白猫ハクと同居人」
ボクが玄関へ行くと、同居人が帰ってきた。
いつもなら「ただいま~」と言ってボクを撫でてくれるのに、今日は様子が違う。
うつむいたまま部屋へ行ってしまった。
着いていくと、同居人は部屋の真ん中に座り込んでいる。ボクはそっと同居人の隣に近づく。
同居人はボクに気づくと、ボクを抱き寄せた。
顔を見ると瞳から涙が溢れ、頬を濡らしている。
ボクは心がざわざわして、思わずその涙を舐めた。
涙が止まるまで舐め続けた。
「ごめんね。ハク、ありがとう」
『あんまり泣くなよ。そんな顔見たくない』と抗議したのに
「お腹空いたよね。今、ごはん用意するね」と見当違いな事を言っている。
まったく困ったやつだ。
私はチョコレートが好き
一番好きなチョコレートはMeltykiss
これが店頭に並ぶと冬のはじまりを感じる