─過ぎた日を想う─
どうすれば良いのだろうか。
幸せだった生活を懐かしむこの気持ちは。
君と過ごした、楽しい日々を想うこの気持ちは。
どこに捨てようか、誰に譲ろうか。
毎日考えて、でも意味なくて。
楽しかったのは事実で、
好きだったのも事実で。
過ぎた日を想うことが、
無意味だというのもまた事実で。
どうすれば良かったのかな。
どうすれば幸せだったのかな。
どうすれば、笑っていられたのかな。
全ては君しか、解決出来ない問題。
僕だけでは、どうにも出来ないんだ。
題名【無力な僕】
─星座─
夏のある日。
星が凄く綺麗に見えた。
星座がはっきり見える、
月明かりのない、静かな夜だった。
ちょっと気を抜いて、歩いていた。
あまりにも星達が綺麗で。
だから気づかなかった。気づけなかったんだ。
トラックが猛スピードで走って来ているのに。
気づいたのは、もうトラックと1メートルもない時。
その時『あぁ、死ぬのか。』と、それだけが理解できた。
人は死ぬとき、呑気になるのだと聞いたことがあった。
それを自分で実感するとは思わなかった。
僕が最後に見たのは、明るく輝く青の信号と、
それと同じくらい輝く、オリオン座だった。
─巡り会えたら─
君と出会ったのは、
丁度紅葉が色づき始めた頃だったかな。
君は元気のない僕を笑わせるために、
急に『人間は生まれ変われるんだよ』って言って。
泣いてる人に言うなんて、
可笑しいって笑ったんだよね。
でも君は真面目でさ。
本当だよ、って怒ってたなぁ。
君と話すと絶対に『人間』と言う単語が入っててさ。
特に多かったのは、『人間は生まれ変われる』だったな。
最初に言ってくれた話だから僕も覚えてる。
僕は生まれ変わりなんて信じてないけど。
でもさ、今だけ信じてもいいかな。
君が生まれ変わってさ、また僕と巡り会えたら。
どれだけ幸せだろうな。
そんな都合よく生まれ変わることなんて、
あるわけない。分かってるよ。
でも、今だけ、本当に今だけでいいから、信じさせて。
ほんの僅かでいいから、君とまた会える確率を。
─きっと明日も─
もう、うんざりだよ。
この変わらない日々は。
繰り返すしかない日々は。
逃げだしたい。
この詰まらなくて、苦しくて、辛くて、
段々息が出来なくなる日々から。
連れ出してほしい。
でも私には出来ない。
方法が分からないのだから。
死んだら終わるかも、って考えたりもした。
でも出来なかった。勇気が無くて。
この自堕落な生活は、終わらない。
きっと明日も。明後日も、その次の日も。
いつか。今でなくてもいいから。
終わる日が来ますように。
起きて、着替えて、食べて、
いつもの作業を機械のようにこなして、また食べて、寝る。
これだけの単純なことをするだけで、精神が削られるんです。
いつか、終わる日が来てほしいです。
(ちょっと重くなってすみません!)
以上、作者より。
─通り雨─
うわー、通り雨じゃん。
見事に降られたなー。
お前もビショビショじゃん。
傘持ってきてない日に降るとか最悪すぎだろ。
…あ、お前もそう思う?
でも近くにバス停あって良かった~。
やむまでここにいよっか。
それまで雑談でもしてようぜ!
雨にあった、嫌な日でも。
君が居るから嫌じゃない。