深く一人で沈んでいたい
静かで青くて冷たい世界

なにも考えずに済む
わたしだけの世界

雑多で煩わしくて
複雑な世界に
心が疲れたら

わたしだけの沈む場所が欲しい


♯だから、一人でいたい。

すぐにくらべたがる
あのコの視線は突き刺すよう
値踏みされるみたいに
髪型からメイク
服装や喋り方

負けない視線で見つめ返す

私は負けない
あのコにも誰にも

そんな強い心を持ちたい
劣等感なんてぶっ飛ばせ
優越感なんていらない

私はわたし



♯優越感、劣等感

夏は嫌いだ
容赦なく射し込む太陽
ぎらぎらと攻撃的な光

冬眠ならぬ
夏眠なんてないだろうか

そういうと
君は微笑む

プールの底にずっといられたらいいのに

ゆらゆら
水中から空を眺めて一夏を越す
世界は全て曖昧で
おぼろな水の中

想像してみて
それもいいかもね
と僕は君を抱きしめる

かすかなミントの香り

そんな夏も悪くない


♯夏