7/7/2025, 3:30:51 PM
なにかを願えるだけの
希望と余裕があること
それが続いてゆくこと
「願い事」
7/6/2025, 7:33:52 PM
彼女たちは星よりも大きくて、
宇宙を海のように泳ぎ歌う
無限にも思えるその生を
ほほ笑みを浮かべ独り生きる
そして時折、
遠く離れた同胞に、
歌う鯨のように話しかけるのだ
白い彫刻のような姿の彼女
瞳をとじて、夢見る少女のように漂う
そして一等彼女たちが愛するもの、
それはラジオ
気に入ったラジオを放送する星の周りを
ぐるぐる回って、そして
同胞に中経するくらいには好き
色んな歌と、色んな夢をみられるから
色んな命と、色んな世界を知れるから
ソラにはそんなくじらたちがいるのだ
「空恋」
7/5/2025, 7:26:50 PM
寄せては返す、夕凪の
淡く光るやわらかな海
儚く小さな波たちの
その囁きに
眠る大海の記憶
それは過去から届く
生命の波紋で、
この星が見る夢なのだ
いつか私も、私たちも
そこへ還ることになる
星のゆりかご
波音の子守唄
巡ってゆく
すべてのものたち
「波音に耳を澄ませて」
7/4/2025, 4:20:54 PM
その日の晩、
青い風が吹いたので
その時が来たのだと理解した
「青い風」
7/3/2025, 4:18:38 PM
「どこか、遠くへ行きたい」
ぽつりと零れ落ちた
小さな祈り
「どこへ行きたいの?」
そう、あなたに尋ねてみても
瞳は茫洋として
空を見つめるばかり
たぶん、あなたは
そこに行きたいのではなく、
そして
遠くへ行きたいのでもないんだね
ここから逃げだして
そして
ここから遠い遠い地でならば
安寧を得られると信じたいんだね
だけどだめだ、
その祈りは届かず
その願いは叶わないだろうさ
だって、あなたの敵は
あなたの心にこそあるのだから
「遠くへ行きたい」