よく死にたいとか、やめてしまいたいとか思うし、言う。だけども、じゃあ今すぐ死んでしまうとしたら?と考えたときに、
「ヤッター!」
じゃなくて、
「まだApple Musicの契約期間終わってないから勿体ない」
とか、
「冷凍庫のちょっといいアイス食べてからがいい」
とか、
「買おう買おうと思ってかれこれ2年の手袋買っとけばよかったかもしれない(でも買わない)」
とか思う私はまだ大丈夫だなと思う。煩悩にまみれている。
「手ぶくろ」
変わってゆくことの希望
変わってゆくことの不安
変わってゆくことの喜び
変わってゆくことの絶望
変わらないものはないのだと
変わらないものは死だけだと
本当にそうなのだろうか
本当にそうなのだろうな
いつか死さえ変わる日が来たら
生きることも変わるのだろうか
生きてゆくこと
死んでゆくこと
世界が回ること
時がすぎること
振り返った時に
見える景色たち
先を見据えた時
望む未来と景色
変わらない絶望と
変わってゆく絶望
何方が好ましい?
詮無いことだ
詮無いことだ
「変わらないものはない」
イブが本番みたいなところがあるので、当日はだいたい疲れて早く寝ちゃう
「クリスマスの過ごし方」
イブの夜
ケーキ片手に帰宅して
冷蔵庫開けケーキ対面
12月24日、ようするにクリスマス・イブの夕方になってようやくノコノコと買い物に出かけた。外はもう真っ暗なのに、ディナーの準備を「今から」するのだ。この時間にスーパーへ行ったって、大騒ぎの夜なんだからもうなにも売ってないだろうと思いつつ出た。家にもなにもないから出ない訳にも行かないのである。
展望としては、まあなんかちょっといつもより豪勢なご飯と、あと出来ればケーキなんかがあればいい、飲み物があればもっといい、という感じだった。でも出来合いのものも、ましてやケーキなんて売ってるわけが無いので、何とか適当に買って、可能であれば(つまり、売り切れていなければ)こういう日に売っているケーキの土台に生クリームといちごを乗せればいいやと考えていた。
ところが、スーパーについてみればあちらこちらないものはあったけれど、予想外に色々とまだ残っていて、ピザも、ケーキの土台も、生クリームもいちごも買えてしまった。うれしくなって色々カートに詰め込んだら1万円を超えた。浮かれすぎである。
いそいそと車に積み込んで、クリスマス・ソングを流しながら帰ってみれば、もう玄関に靴があった。でもリビングに気配はない。とりあえずしまうものを、と冷蔵庫を開けてみれば、大きなケーキが入っていた。悩んで結局買わないような、ちょっといい所のやつ。そしてその隣に、もうひとつケーキの袋があった。別のところのだ。
私たち家族は、とてもベタなことに全員それぞれケーキを買ってきてしまったらしい。みんな、クリスマス・イブ前日まで「クリスマス?いつだっけそれ」みたいな顔していたのに。そして、報連相がなっていない。
けれど、まあ、浮かれた気持ちが私だけじゃないことも、それぞれがそれぞれを思ってケーキを用意したのも、なんだかとてもふわふわした心地がしてうれしかった。うれしかったので、二人で即興の変な踊りを踊った。残りの一人は、クールに去った。
「イブの夜」
クリスマス
気がついたらあと二日
慌ててAmazonお急ぎ便に
気がついたらもうクリスマスまで数日もなかった。なんにも用意してなかったから不味いと思って、急いで「クリスマスプレゼント おすすめ」とか検索するけどイマイチピンと来ない。
あちこち検索してしばらく何を贈ろうか悩んで、結局本人に聞いてしまうことにした。「暖かい手袋が欲しい」との事だったので、今年は自転車用のとても暖かいらしい手袋にした。スマホも使えてスキーにも対応とのこと。喜んでもらえるだろうか。言われた通りのサイズを注文したけれど、やはりネット通販であるからそもそもサイズが合うのかどうか心配だ。
慌ただしくてだいぶまぬけだと思うけど、こういうのも楽しいと思うのはクリスマスのマジックなんだろうか。とりあえず今日は玄関を注意深く見て(置き配なので)、夕食も行き当たりばったりで何とかしようと思う。たまにはこういうのもいいよね、とか言いながら毎年のことである。
「プレゼント」