maria

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8/15/2023, 1:20:25 PM

「夜の海」

あかるくてやさしい

太陽の守護のもと

海の生き物たちは戯れるように

遊ぶかのように舞い泳ぐ。



けれども 銀色の凍えるかのような

月の光のもとでは

生き物たちは

食う 食われる 奪い合う

競い合い 生まれ 

なにもわからず波に揉まれる中で 

共に生まれたきょうだいが

瞬く間に死ぬのを目にする。




人間などには決してみせぬ

夜の海というのが きっと

ほんとうのすがたなのだろう。

つまりは

ほんとうのすがたなどというものは

明るい陽のもとでは

上手に本性を隠し 姿を表さない。



           「夜の海」

8/14/2023, 1:17:01 PM

「自転車に乗って」


歩くでもなく 走るでもなく
自転車に乗っていいことは

「あ、こんにちはー」と言いながら
サァーっと近づいて
あなたの反応を見る前に
「じゃあ またね!」と言いながら
スゥーッと紅い頬を
風で冷ますように消えられること。

なのになぜ
あなたときたら

「ちょっ!まてよ!!」

なんて云いながら
わたしのあとをついてくるのよぅ!



      「自転車に乗って」

8/13/2023, 12:46:38 PM

「心の健康」

そう、

こころが元気であることが

ほんものの健康ってこと。


こころが弱っていると

妬み、猜疑心、被害者意識、

ネガティブな方向にしか考えが進まない。


こころが弱っていると

胃に穴が開く

自らいのちを絶つ。


だから あなたのこころが

元気で健康でいられるように

私は笑顔を両手を拡げ放つ。

            
           「心の健康」

8/12/2023, 11:20:44 AM

「君の奏でる音楽」


「君は声は大きいし、
今までに散々文句を言われたし、
歯に衣着せないではっきり言うから
口は悪いけど」

それは、私が嫌われてもいいから
あなたが他の方に
尊敬される人でいてほしいから。
だから敢えて人が言わないことも言う。
あなたのこれからの人生に
私はいなくていいから
幸せになってほしい。

私があなたの周りの空気を
ただただ和ませようと願って
拙い手でゆっくりと楽器をひくと


「君の奏でる音楽は嘘をつけないね。
とても優しくて心地よい」

全部あなたに伝わっている。
あなたの言葉も
まるで奏でる音楽のよう

やはりあなたには かなわない。


        「君の奏でる音楽」

8/11/2023, 12:50:40 PM

「麦わら帽子」


夏休み

プールに行く途中

道の反対側に君を見つけた。

白いリボンの大きな麦わら帽子。

うつむいた君の顔は見えないけれど

友達と楽しそうに笑う声

名残惜しく思いながら

声をかけられなかった。

…………

夏休み

友達と遊びに行く途中

道の反対側にあなたを見つけた。

濃紺の野球部のキャップ。

声は聞こえないけれど

久しぶりにみた日焼けした眩しい顔に

恥ずかしくなって麦わら帽子で顔を隠した。

もしかしたらこの白いリボンが揺れて

私の気持ちをうっかり伝えてしまわないか

ドキドキしながら

声をかけられなかった。




ジリジリとした日差しと

夏休み 麦わら帽子の思い出

            「麦わら帽子」




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