『あなたを待つのは....』
待つのにも、一人でいる事にも慣れてしまったのに
貴方と話すこの瞬間だけは、
時が止まってしまえと思う程に愛おしいくて、
離したくなくて、ギュッと胸が苦しくなる。
次が早くこればいいのに、
貴方は遠い所にいるから簡単には会えない。
LINEでは駄目。電話でも嫌よ。
貴方と面と向かってお話ししたいわ。
沢山お話してコロコロと変わるその表情が
私は直接見てみたいの。
一日が終わってしまうのがもったいない位、
私はこのひと時が好き。大好き。
あなたを待つのが憎らしいほどに。
『冬』
私は冬という季節が好き。
冬のおかげで暖かい部屋の中でお昼寝が
満喫出来るから。
ウトウトと船を漕ぎ、
ポカポカと暖かくなる布団の中で丸くなれば、
あっという間に夢の中。
布団が恋しく朝起きれなくなるのが難点である。
「布団、最高....」
これで蜜柑があれば完璧なのに。
ボクは冬が嫌いだ。
ポカポカとしていた心がちょっとした事で
冷えきってしまうから。
夜に吹く肌寒い風が吹く度にオマエは独りなのだと
教えられているように思える。
「あぁ、サムイナぁ〜。」
隣に君が居ればこの冬を乗り切れるのに。
『恋の音』
大好きでした。
愛していました。
誰よりも、心の底から愛していました。
大好きでたまらなくなるほど、
あなたが愛おしくて、可愛らしくて、
貴方と目が合うその瞬間がどれほど私を喜ばした事か貴方には分からないでしょうね。
あなたの声を聞くだけで、この胸の高鳴りは簡単にも音を立ててしまうのです。
あぁ、だけど貴方に近づくことも出来ない私はなんて臆病な人なのでしょうか。
一声、挨拶さえ出来ればいいのに。
それすら出来ない私はとても怖がりなのです。
この気持ちを抑えることの出来ないことに、
私は苛立ちを感じます。
何も出来ないクセにトントンッと音を立て、
貴方にこれが聞こえてしまうのではないかと恐怖させるこの音が私はとても苛立ちを隠せないでいる。
いっその事、この心臓を取り出すことが出来たなら、
私は直ぐにこれを潰して音を消してしまいたい。