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12/10/2024, 3:03:39 PM

『仲間』

「来週の団体戦、絶対優勝しような!」

顧問の一声が体育館に響き渡った。
我ら源仙中(げんせんちゅう)のバドミントン部は来週月曜日、全国中学生部門バドミントン団体戦に出場する。

私はその源仙バド部の部長。
団体戦でも主将を担うことになった。

中学校生活最後の団体戦。今まで悔しい結果に終わってきたから、今年こそは優勝したい!

〜時は経ち月曜日~

「ここが源央仙場(げんおうせんば)市民アリーナ...」
何度見ても、ここが戦いの場となるととても緊張する。

集合時間よりも早く着いてしまったらしい。誰もいない。
しばらくすると顧問が到着した。
もちろん、「早いな~」と言われた。私は皆が来るまで顧問と話をした。

私「今日が私にとって、3年生にとって最後の団体戦、絶対に優勝したいと思って」

顧「自分にとっての全力をつくすんだ。今は目の前の事に集中するんだぞ!」

9時位になると色んな学校が集まってきた。
各校の部長に挨拶を済ませ、いよいよ入場だ。

試合が始まった。この団体戦は、勝った学校が上へ行くという、トーナメント形式だ。

最初の対戦は我ら源仙中が4-1で圧勝

第二試合では熱いラリーが続き、スマッシュの連続攻撃にやられながらも4-3でなんとか勝利。

第三試合は4-1で圧勝。

さぁ、遂に決勝戦だ。この試合に勝てば優勝。
だがしかし、相手は我ら源仙中の天敵、「湘陵中(しょうりょうちゅう)」だ。何度もこの中学校に優勝を阻止されてきた。

時間が経ち〜

ついに私、主将の対決だ。
これまでの戦況は1-2で負けている。
つまり私が勝たなければここで敗退、準優勝が決定する。
勝てばサドンデス。10点先取で勝敗が決まる。

「まず、負ける訳にはいかない。何としてでもサドに持ち込まなければ...」その強い意思で試合は後半18-20で相手方がマッチポイント。ピンチだった。しかし、仲間の声援で点を巻き返し、22-20でサドンデスに。

ここからが勝負だ。

「ラブオールプレイ」
試合開始の合図がアリーナ中に響く。息さえもきこえる。とても緊迫した空気の中、私はシャトルを打った。
「パコン」「スパン!」とラリーが続く。

試合は毎ターンラリー続きで双方、疲れ切っている。
得点は9-9。
サーブが打たれ、 またラリーが始まった。が、私は足を滑らせ、転けてしまった。相手はそれをチャンスと見て、スマッシュの体勢へ。

「このまま負けてしまうのか...」私はそう思った。

その時、「諦めるな!」「がんばれ!」「先輩ファイト!」と、仲間たちの声援が私の耳を貫いた。

その瞬間、私は覚醒したかのようにスマッシュの球をヘアピンで返し、見事、点を取った。

その後、新聞記者によるインタビューが行われた。

記「今のお気持ちは?」

私はこう答えた。「因縁の相手に勝てたというのは非常に嬉しいです。」

記「あなたが頑張ったと思うところは?」

という質問に私は、こう答えた。「自分が頑張ったとは思っていません。仲間の声援があったからこその勝利だと思っていて、転けてしまった後の仲間の声が私の耳に聞こえたからです。」

【完】

作者から

仲間というのは、必ずどこかにいるものです。
仲間というのは、裏切ることの無い永遠なものです。
私自身、自分に仲間なんて居ない、そう思ってました。だけど、その仲間のおかげで、部活の戦いで優勝することが出きた。

仲間は大切にね
裏切る人は仲間じゃない。それだけだよ。

自分が認める友達、その関係が続くのなら、仲間って言っていいと思うよ

12/2/2024, 5:16:50 PM

【光と闇の狭間】
光と闇の狭間で何を思うか。

光と言えば、「希望」だとか、なにか目標に向かっているだろう。
闇といえば、「残酷」だとか、未知なものがたくさんあるだろう。

つまり、狭間なんて存在しないようなもの。

中立的な思考なんて存在しない。

光を見るか、闇を見るか、そんなの分かりません。
分からないから、今を生きる。

自分が楽しくても、悲しくても。

自分の光と闇がある。

もし仮に光と闇の狭間にいるとするならば「重体」だろう。

あくまで個人的な意見ではあるが、人は必ずどっちかを隠し、どっちかを出している。

光を表に出して、突き進むのか
闇を表に出して、突き進むのか