笑顔の裏に隠した涙、

誰にも気づかれなくても

僕には見える気がするんだ。


無理に強がらなくていい、

綺麗に笑わなくていい。

君の壊れそうな心に、

そっと触れるように寄り添いたい。


ひとりで背負う夜も、

僕と一緒に半分にしよう

曇り空に隠れた

本当の私も

きっと陽が差すまで

待っている

消えてゆく虹を追いかけて

届かない想いだけが空に残る

君と私を結ぶはずの橋は

淡く滲んで　儚く消えた

宙に浮かんだままの言葉たち

あなたの画面には届かなくて

わたしの心だけが重く沈む


小さな通知の灯りを待ち続けて

時間がゆっくりと凍りつく


「伝えたかった気持ち」は

数字の隙間に取り残されたまま

わたしの胸でだけ まだ息をしている

風がそっと色を運ぶ

金の葉が舞い

夕空は赤に染まり

心まで静かに

秋色へと溶けていく