あじさいが咲いたよ
夏が来るんだね
貴方は夏が似合う人だけど
貴方自身は夏が好きだろうか?
あじさいが咲いたね
わたしは夏が嫌いだよ
梅雨に濡れた葉の裏で
やんわりと夏をやり過ごすよ
あじさいが咲いたんだよ
貴方が知ってても 知らなくっても
あじさいって咲くんだよ
咲いたんだよ
ねえ
咲いたんだよ
お題:あじさい
空から隕石が落っこちてきて
誰一人助からないんだってさ
散々使いまわされた最期が目の前にやってきて
もうどうしようもないんだって
笑えちゃうよね
映画みたいな華麗な展開はなさそうで
君は世界の終わりなんて
「一生に一度しか見れないから」なんていって
隕石を見に行きたがるんだろうけど
こっからでも見えるといいね
世界の裏側に落っこちないといいね
わたしは怖いから、君の背中にくっついて
目を瞑っているからさ
多分気づかないうちに死んじゃうんだろうね
ちゃんと死んだら、
「死んだよ」って耳元で教えてね
わたし鈍いからさ 頼んだよ
お題:世界の終わりに君と
知の探求には終わりがない
好奇心には終わりがない
人間には終わりがない
人間の命に終わりはあるのにね
お題:終わりなき旅
ちゃんと言葉にできた「ごめんね」よりも
言葉にすらできなかった「ごめんね」が
わたしの心に黒くいつまでも燻っている
言いたかった「ごめんね」に、ごめんね。
お題:「ごめんね」
失敗した、と私は思った。
日中はあれほど暑かったのに、
夜になると嘘のように冷え込んできてしまった。
いや、全く予想してなかったわけではない。
天気予報も確認はしていたが、
まさかここまで体感温度が違うとは思わなかったのだ。
半袖に一枚、薄めのカーディガンを羽織っただけでは
まだまだ心許ない気温に、思わず身を縮こめる。
温かいミルクティーが飲みたい。
そう思って覗き込んだ自販機には無情にも
「つめた〜い」の文字しか並んでいない。
そうだよな、もう5月も下旬だもんな。
とにもかくにも、早く帰ろう。
それでミルクティーを入れて、タバコを吸おう。
隣の旦那をみれば、長袖のカッターシャツ一枚である。
寒くないんかお前。
お題:半袖