テーマ すれ違い
尻尾等が 当たるのも良し 日曜日
__________________
休日の公園にはたくさんの犬が散歩に連れて来て貰っている。
混んでいてもすれ違いざま、ご機嫌な尻尾が当たるのはまた幸せだ。
この尻尾も、そこの尻尾も、幸せであれ。
新米パパに抱かれた赤ちゃんも、玉付き自転車の少年も、木陰で青空麻雀をしていたじーちゃん達も、幸せであれ。
すれ違い漫才が久しぶりに聴きたくなりました。
甘く匂う 太陽の色 晴れ誘う
テーマ 秋晴れ
日本にある金木犀ってほぼ雄株なんですね。知らなかった。
テーマ やわらかな光
月に霧 言葉にならぬ 鎮魂歌
もしもピアノが 弾けたとしても
__________________
西田敏行さんは、私の中でも替えの効かない名俳優で、探偵!ナイトスクープの温かい局長でした。
悲しい時の鼻歌はなんと言えば伝わるのでしょう。
ご冥福をお祈りします。
スーパームーンと呼ばれる満月の夜。雲隠れというには薄いと感じるような膜。霧だろうか。(霧も月も秋の季語らしい。2つ入っちゃった)やわらかな光が満ちていて、彼のよう。お隠れになっていても彼の作品におけるその光は私を照らすのでしょう。
_________
テーマ 忘れたくても忘れられない
自らの心の醜さを自覚した数々の瞬間
秋渇き 実をつけ終えた ミニトマト
ハダニをめがけ 霧吹きをまく
テーマ 厳しい眼差し
__________________
もう実ることは難しくても枯れる最後まで。お腹がすいた私は何か別のもので満たそうか。
テーマ 子どものように
テーマ 高く高く
___________________
私の心の中には子どもの頃から子どもの私がいる。"子どもの私"は、現実の私と違って、非常識で行動的で甘えん坊でノリが良い。あー、あと運動神経も良い。
夢想家の私は、子どもの私を散歩の景色の中に遊ばせる。
例えば、美術館の建物の細く変わったバルコニーからバルコニーへジャンプして歩き回る。
例えば、商店街の屋根の上の梯子を登ってぴょんぴょんと走る。
どうにも高いところが好きらしい。高く、高く。煙のように。そういえば、煙突掃除に憧れた"子どもの私"も過去には居た。