何も信じない
何も期待しない
うまい話には
必ず裏があるから
いつもそうだった
優しくされるのには
必ず裏の理由があるし
愛の言葉をささやかれても
いつ裏切られるかを考えてる
私の幸せを願っている人なんて
誰もいない
そんな事はとっくに分かってる
だけどお願い
何も言わずに250万援助して。
kakuu_833
脳内お花畑ちゃん?
あぁ…わかるわかる。あの子いつもだよね。
え?いや、わざとでしょ?
あんなの天然なワケないじゃん!
めっちゃあざといよね。
営業の吉田とか、あの辺りの男どもはみんな、
目がハートじゃん?アホだよね〜。
え?あー…確かに。どうなんだろ。
でもそれってさぁ、
天然っていうより、発達障害寄りじゃない?
普通にありえないでしょ。
もしくは精神科の何か…
あれ何て名前の病気だっけ?
ああいう感じになっちゃうやつ。
そうそう!
あいつも絶対そうだよね。
全部当てはまってるって思ったー!
え、やっぱそうじゃん。
だよねー。
最初っから変な奴だなって思ってたもん。
あの話が通じない感じ?
微妙にいつも噛み合わないんだよね。
ウケる。
そういえばさー…
本気の恋だってさ。
ねぇ、教えてよ。
どういうのが「本気の恋」なの?
定義は?
全員が納得できるような説明をしてみせてよ。
…そもそも本気ってなに?
どういう状態になれば、本気ってことになるの?
ただ漠然と、安易に、
最上級だってことを、アピールするために、
便利な言葉。
だけど私は「本気」なんて信じないよ。
本気って言葉を使う人間も信じない。
そんなもんいらねーよ。
そんなに「本気」を信じてほしいなら、
それを金に換金してくれよ。
そしたら喜んでお前のこと信じてやるからさ。
彼女は毎日決まった時間に時を告げる。
ニュースキャスターの第一声のように淀みなく、
そして、恐ろしくよく通る声で。
それが彼女の仕事であり、
間違いなく「天職」といえる域に達していた。
彼女自身も自分の仕事を誇りに思っているようで、
彼女の表情からは自信と覚悟、
そして静かな威厳を感じた。
彼女の声色は、若干独特な響きを持っていた。
その特徴をうまく説明する自信は無いが、
同世代の女性達の声と比べてみた時に、
明らかに異質なモノであると言わざるを得ない。
そしてその声を聞いたほぼ全ての人間が、
多かれ少なかれ不快感を抱き、眉をひそめる。
5年前、
私がはじめて彼女と出会った時、
彼女に対して繊細で大人しく真面目な子だと感じた。
だからこそ、周りからの評価の低さを不思議に思い、
彼女の境遇を不憫に思ったりもした。
しかし今では私も、その他大勢の例に漏れず、
彼女の声に眉をひそめる人間の仲間入りをしている。
それどころか、
彼女に対して声を荒げて罵ってしまう事も
一度や二度ではなかっただろう。
私から度々そんな扱いを受けていても、
彼女は決して嫌な顔ひとつせず、
時に病的なまでに律儀に規則正しく、
自分の仕事を全うしていた。
昨日までは。
【鏡】
今あなたの目の前にいる私は、
どんな顔をしているのかしら。
あなたが嬉しそうなら、
私もきっと嬉しい顔。
あなたが優しい笑顔なら、
私もきっと優しい笑顔。
あなたが悲しそうな日は、
きっと私が悲しい顔をしていたのね。