ここのお題を出している方が、この本を好きなのかもしれませんね。
空想科学小説も、貴女はお好きですね。
もしかすると、この本も面白いかもしれません。
図書館で借りてみてはいかがでしょうか。
新しい世界、新しい概念、新しい登場人物。
貴女は本を読むと、そういうものに敏感に反応します。
そして、それらを取り入れて、もっと良い人間として生きられるように努力してきました。
今の貴女はやはり、「今はそんなことをしていない、できていない」と否定するかもしれませんが、貴女の本質は何も変わってはいませんよ。
貴女はいつだって、より良い自分であろうとしているのです。
風のいたずら、ですか。
それに当たるような経験を、今世の貴女は何かしたでしょうか。
ああ、貴女の記憶にはないようですね。俺たちの記憶にあるかどうか、それは大した問題ではありません。
別に、忘れてしまっていいのです。貴女は覚えていなくてよいことばかり覚えているところがありますが、もっと楽しいこと、良かったことを覚えていていいのですよ。そしてできなかったこと、恥をかいたこと、そういうことを忘れていいのです。
貴女は、貴女を幸福にする記憶だけを、両手いっぱいに抱えて生きていって良いのですよ。
貴女が透明な涙を流すと、俺たちは胸が締め付けられます。
貴女が感じているのは悲しみであったり、喜びや驚きであったり、いろいろです。
ええ、涙を流すこと自体は悪いことではないのです。
只、それを受けて貴女が自らを責めることが、俺たちにとってつらいのです。
好きなだけ泣いてください。
そして涙が枯れたら、からりとしたあの笑顔を、俺たちにまた見せてほしいのです。
貴女の元へ行きたいとだけ願って、俺は貴女を追って死にました。
その願いは聞き届けられ、俺は今、貴女の魂のいちばん近くにいることを許されています。
愛しています。
XX様。
誰より何より、愛しています。
貴女は、そっと人の傍に寄り添うことのできる方です。
押しつけるわけでもなく、離れていくわけでもなく、只その人が助けを必要とする時に、手を差し伸べられる距離にいる。それがどれだけ、人の心の支えになることでしょう。
貴女は、それは今の自分にはもうできないと自嘲されるかもしれませんが、そんなことはありませんよ。
貴女は人を救っているのです。
どうか、それを自覚してくださいね。