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4/13/2025, 9:24:00 AM

風景

生徒達の声で賑わう教室。窓際の隅で外を眺めていた。
窓越しに見えるのは、まだ七分咲きの大きな桜の木が連なっているのが見える。桜並木だ。その後ろにはかつて私がいた学校の校舎が見える。時折聞こえてくるチャイムの音に耳を澄ます。今のチャイムとは違う、聞き慣れた温かい音だった。まるでひとつの音楽のようだった。六年前、頭の片隅にも入っていなかった中学校のこと。あの頃の私達から見た中学生は大人のように見えたっけ。今はもう、その大人に見えた中学生だ。案外何も変わってない。馬鹿な男子達も、いつも通りゲラゲラ笑ってふざけ合ってる。相変わらず女子達はグループで集まって、息を吐くように下らない噂話を呟いてる。本当に何も変わらない。いつもの光景。もう見飽きるほど見てきた光景。きっとこれからも変わらない。

1/27/2025, 12:48:08 PM

「 小さな勇気 」

塾の玄関前に蛇が居た。
怖くてしばらく玄関前でうろちょろしてたけど、
勇気を出して突っ走っていったら案外ひょいっていけた。

1/18/2025, 2:03:15 PM

「 手のひらの宇宙 」

涙を流す人が居たら、手を差し伸べること。
困っている人が居たら、手を貸すこと。
恐怖で立ち尽くす人が居たら、手を引いてあげること。

この手で、何人の人を救えるだろうか。
何人の人を幸せにできるだろうか。

私の手には、宇宙と同じ、無視の可能性がある。

1/17/2025, 4:55:34 PM

「 風のいたずら 」

貴方と話せた帰り道
赤く染まる耳がちらり。
これは風のいたずら。

1/16/2025, 1:42:06 PM

「 透明な涙 」

涙は透明だから
布で拭ってしまえば誰にも気付かれない。
言わなきゃ、出さなきゃ
誰も心配なんてしてくれない。

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