降り止まない雨

降り止まない雨はないと言うけれど
晴れる前に吐きそうなほど心が彷徨っては
きっともう遅いのだろう
太陽が顔を出すまでなんて待てない
全て投げ出して
暗闇で一人で泣きたい
そんな気持ち、分かるでしょう？

あの頃の私へ

あの頃の私に伝えたいことがある
何度でも挫けても拗ねてもいいけど
自分のことだけは否定しないで欲しい
誰かにとっての大切になれなくても
ただ過ぎる日々に意味を見つけられなくても
少しだけ自分のことを信じて
なんて、それが難しいって知ってるよ
今の私でさえ上手くはできていないから

逃れられない

どうしても逃れられないものがあるとすれば
それは自分の気持ちかもしれない
どんなに目を背けても誤魔化しても
心は本音ばかりを溢す
強く押さえつけると良くも悪くも
本来の気持ちが分からなくなる
余計にもつれてしまうことすらある
すごく単純ですごく複雑な心は
他の誰でもない私だけのものだ

また明日

「また明日」と
そう言える相手がいるのは良いことだ
けれど、その時に心を占めるのが喜びではなく
不安や安堵である時がある
誰かと話すことが疲れるようにすら感じて
一人になった途端ほっとしてしまう
そして自己嫌悪する
なんて、ありきたりな繰り返し
こんな日が何日もやって来るのかと思うと
ひどく面倒になる
余計な思考をしてしまう前に今日はもう寝よう

透明

透明にはまだ何にも染まっていない色という
意味もあると思っているが
そういう意味ではあの頃は透明だったのだろう
今の私はもう透明ではないけれど
ただ一つの色に染まっているわけでもない
色は複雑で黒か白かでなんて分けられない
角度によっても見え方が変わるものなのだろう
私は私の色が好きだ