【 目が覚めるまでに 】
私のお母さんは目が覚めるまでに
結構時間がかかる、
朝起きてきたと思えば、半分寝ているし、
朝ご飯を食べている途中に寝ることなんて日常茶飯事だ。
「 母さん、起きて 」
そうやって、何時もお母さんを起こすのは私の役目
まぁ、私が起こしてもちゃんと起きないけど…
でも、こんなお母さんでも、尊敬する所はあるのだ。
帰ってきて疲れているはずなのに
当たり前のようにご飯とかの準備をする。
それに掃除とかも、全部完璧な所。
なのに朝はびっくりする程弱い。
神様が完璧な人間は作れないと言っていたのはこういうことか、
私のお母さんは、朝だけ弱い凄い人、
そんなお母さんが私は大好きだ。
※ 没 !
【 誰かのためになるならば 】
ずっと、誰かの役に立ちたいと思っていた。
自分には何の価値もないから
だから
せめて、誰かの役に立ってこんな俺でも、
価値はあるんだと、
認められたかった。
まぁ、現実はそう甘くないんだがな、
役に立つと言っても、
何をするにも駄目な俺だ、
役に立つどころか、迷惑をかけて
そのまま捨てられる。
でも今日、やっと、
こんな俺を必要としてくれる方に出会った。
その人は、こんな俺に手を伸ばしてくれた
その人は、俺に色々なことを教えてくれた。
人の役に立つ方法を、いろんな人から必要とされる方法を教えてくれた。
あの人は俺の恩人だ、
俺は今、生きることが楽しい、
こんな俺でも、
誰かのために何かが出来る事があったんだ。
" 生きてちゃ行けない奴を排除する仕事 "
そいつに何があったか、
そいつが何をしたかは俺には分からないけど、
こいつが死ねば、俺は依頼主のためになることをした。
この仕事は、人助けなのだと、俺の恩人は教えてくれた。
だから、何も思わない。
むしろ、仕事が入ってくるたび、とても嬉しい、
生きてちゃ行けない奴を排除する時に
はねてくる血は臭くて嫌いだけど、
その血が今、誰かのためになっているなら
嬉しいと思う。
今の生きがいは、この仕事で依頼人を助けられていると言う嬉しさを得ることだな。
「 俺の行動が誰かのためになるならば 」
【 鳥かご 】
ずっと家の中にいた。
ぱぱもままも
外は危ないから、出ちゃいけないよって言ってたから、
ぱぱとままが出かけるときは
いつも一人で窓からお空を眺めて待ってるんだぁ、
ずっと、お外は憧れだったんだ
でも、どうしても我慢できなくて、
今日は、お外に出てみることにした、
ぱぱとままが言ってる事は本当だった。
お外は危険がいっぱいだね、
追いかけられたり、
食べられそうになったりするんだ、
それなら、お家に帰って、
お部屋で寝てた方がいいね
もう帰ろう、お外は怖いし、危ないからね
ずっとばぱとままにお世話しててもらったほうがいいや、
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「 ぴーちゃん!
良かった、帰ってきたら鳥かごは空いていたから、…心配したんだよ…?!
もうお外にでたら駄目よ、危ないんだから、… 」
うん、ごめんね、まま