どこまでも


買ってもらったふうせん
手で持ってたのに
カラスの声にびっくりして…

ふうせんが空へとんでいった

わたしはかなしくて
泣いてしまったけど
どんどん小さくなっていくふうせんを
ずっと見てた

どこまでも高く上がっていくふうせん
わたしもふうせんといっしょに
空をとびたかった…

未知の交差点


旅先で…初めて歩いた交差点

すれ違う人なんて…この先 再会するわけないのに

それでも ぼくは

運命の出会いを信じてしまったんだ


きみが初めてだったんだよ

こんなにも

自分の気持ちがぐちゃぐちゃになるほど

好きになったのは…

一輪のコスモス

小学校のかえりみち
いつも花屋さんのまえをとおるけど
見るだけ

でも今日はちがう
コスモスを見つけたから

わたしはいそいで家に帰った
サイフのなかを見た

そして花屋の店員さんに言うんだ
｢コスモス一輪だけください｣

秋恋


きみとはじめて会ったのは秋

サヨナラを言ったのも秋だった


でも…いままでも これからも

秋はすきだよ


きみも、そうでしょう？

愛する、それ故に


このきもちは

はかなくて

目に見えないから

あいまいで

とても むずかしいのです…