夏が好きだ。
一日の時間が長く感じて、つい夜更かししたり夜の街を出歩いてしまう。
海も好きだ。広くて、一面大好きな青色に染っている世界に沈みこんでしまいたくなる。
夏に行く祖父や祖母の家も好きだ。無邪気に、純粋に、一日の時間を贅沢に使うことが出来たあの日々がいつまでも忘れられない。
運動会の時に流れていた、ワクワクした雰囲気を感じさせながらも、どこか急かされるような曲の名前が天国と地獄だと知った時は驚いた。
と、同時に誰が最初にあの天国と地獄を運動会で流そうと思ったのか気になった。
小学生の時、月をとても遠い存在だと思っていた。
しかし、成長して土星や木星、ブラックホールなどの様々なことを知っていくうちに、月は遠い存在とは思わなくなった。
大きくなると、どうしても物の見方が変わってしまうことがあると思う。それでも、子どもの時のような純粋な考え方や気持ちを忘れないことが、新しいことを思いつける1つの方法なのかもしれない。
雨は朝から降り続けていた。彼は傘を持たず、静かな街を歩く。降り止まない雨は、人生の終わりなき悩みや苦しみを象徴しているかのようだ。彼は思索にふけり、雨の中で立ち止まった。
もし人生が常に晴天であれば、成長や内省の機会を失うだろう。雨は浄化と再生の象徴でもあり、苦しみを通じて自分の本質を見つめ直す機会を与えてくれる。
雨の中で、彼は悟る。すべての出来事は循環の一部であり、その中で自分の位置を見つけることが大切なのだと。※※※
5年前、このままじゃきっと将来は悪いことになっているに違いないと思っていた。だからこそ、本気で将来の自分に会いたいと願った。
あれから5年前経った。将来の理想は全く叶っていないが、あの時の自分が安心して眠れるように、毎日勉強して、学びを活かしてなるべく腐らずに生きたいと思う。