イルミネーションは
一緒に見る人がいるからこそ
輝くものだと思う
by非リア
お題〈イルミネーション〉
異論は認める
ざわめく教室の中に1人の私。
必死に流れにしがみつこうとしてみても
「お前はあっち行っとけよ」の始末。
陽キャが楽しそうに笑っているところに
私がまじることなんて図々しい。
ただただその笑い声に耳を塞いでいるだけ。
仲のいいあの子達も私が居ない約束を
楽しそうに決めている。
ははは。いいんだよ別に。
私が居ない方が楽しいならそれがいい。
みんな私の事なんてどうとも思ってない。
私が消えても誰も悲しまない。私が居なくても
みんなそっちの方が楽しそう。
私が居なくなったところで何も変わらない。
苦しい。泣きたい。叫びたい。
そんなこと思っても誰も気にしない。
需要ないしね。
全部全部どうしたらいいの?
どうするのが正解なの。
お題〈どうすればいいの?〉
教会に並べられたキャンドルをただ静かに見る。
今年もクリスマスが来る。あと私の誕生日。
誰かに誕生日を祝って欲しくて、
でも家族じゃなんだか物足りなくて、
自分を特別に思ってくれる人からの
「おめでとう」って言葉が欲しいだけなのかもしれないし。
私ってつくづく欲張りでめんどくさい、
クソみたいな人間だなって思い知らされる。
別に誰からもそんなこと言われてないし、
こんなこと考えてる自分もあほらしい。
あーもうめんどくさい。やーめた!
お題〈キャンドル〉
大好きでしょうがなくて、
いるはずもないけど探してしまう。
君は今どこで誰といるのだろう。
現実を直視したくなくて目をそらすけど
現実味のない妄想じゃ満たされないこの心は
あなたでしか埋めることはできないのだろう。
クリスマスの鐘が鳴り響き、静かに雪が降ってゆく。
お題〈鐘の音〉
静まり返った病室にはたった2人。
僕の目線の先には、痩せこけて元気の無い彼女がいた
「今日も来たの?たまには休んでもいいのに。」
僕は毎日彼女の病室にお見舞いしに来ている。
「僕が来たいから来てるんだよ。休むつもりは無いです。」
「…頑固だなぁ」
こんなありきたりなやり取りも
もうあとどれだけできるのか分からない。
これは、この病室で始まり終わる
ぼくときみとの物語
お題〈病室〉