整理もされていない狭苦しい部屋で、私はまた本を読み漁る。
人なんか入れられるはずもない。ただ、自分はこれで満足している。
寝る前には部屋を整頓しなければ寝床の確保も難しいが、それは別にいいのだ。
自分の「好き」と、インスピレーションにまみれた部屋で、私は今日も素早くペンを動かす。

私の募る不安をよそに、春は今日も咲き誇っている。雲ひとつない快晴と、風に靡く桜達。そして、同じ制服を見に纏った学生の集団。私もその1人ではあるが、その中にいる時でさえなぜか孤独を感じることもある。それでも、なんだか自然だけは、私の味方をしてくれているように感じた。
なんだか気力が湧いてくる。大丈夫。私ならやっていける。
「春爛漫」

私は今、なぜか気分が上がっている。
本当に、人生で思わず「大空」に飛び出したくなるほど気分が高揚することはあったんだと、なんだが不思議な発見をさせられた。

「寂しさ」を埋めるには、人との関わりが大事になる。無理に人を求めず、今はただじっと堪えていれば、いつか少しずつ埋まっていく。

今年は、親友と冬の予定をたくさん立てた。「冬は一緒に」たくさん過ごそう。