私だけ
なんだか決まりきっているの嫌なの
大事な選択ほどギャンブルしたくなるんだよね
ねえ、はなさないで、私のとこに来てよ
駒と踊る。誰も私の中には入れない。
遠い日の記憶
故郷によく似た街を歩いた
どこか支離滅裂で
人は少なかったっけ?
通りにあった店に入って
おじさんからヨーグルトの入ったクッキーを
もらえることになった。茶色くて味の想像はできない
でもきっと美味しい。さあ食べる。
その時こっちの世界に来た。あともう少しだったのに
たまにあっちの街に帰れることがあった
最後の記憶は人がいなくて曇り空
嫌いなクラスメイトの家が
某チェーン店に似た廃墟になっていた。
プールに行こうと思って長い距離を走った。
雨が降ってきて必死にスマホを握りしめて走った。
ごみ収集車がバスに変わる。人が並んでいる。
やっぱり家に帰ろうと引き返した。
家に着く頃には雨は止んで
そして…あれ?なんだっけ?
思い出せない。あの世界から遠く離れてしまった。
また行けるだろうか。
近頃はあの世界に飛べていない。
空を見上げて心に浮かんだこと
最近空を見上げない
暑くって遅刻寸前
空想世界
ここにきてから曇りばかり
あの雲ひとつない青空
照りつける太陽
クラクラしながらペダルをこいだ
あの夏の日々を思い出す
終わりにしよう
全てのことが当たり前だと思っている新人類
車も生活も全部にお金がかかっているのに
お礼を渋る同級生
僕以外実家暮らしバイトなんだから
労働の価値を知っていると思っていた
一方僕は親の仕送りバイトなしの一人暮らし
とても恵まれていると思う
でも知ってるこれは当たり前じゃない
そして何もしないと美味しいご飯を食べられない
車はないから自転車、徒歩、バス
車を出してくれる有り難み
逆にお金は親に出してもらっているけど
生活にどのくらいお金がかかるのかは知った
出かけるのに先輩はどれだけ労働したでしょう
予約、レンタカー、高速道路代
お金だけじゃない運転も長時間してもらった
なぜそんなに渋るの?
もう子供じゃないんだから
筋は通そうよ
そう思って話し合ってみても
人と話すの得意じゃない
うまくいかない
いつでも僕は先輩っ子
人の上にはたてない
もともと辞めようか迷ってたんだ
先輩がいるうちは行ける時は行く
引退したら新人類だけになるもの
終わりにする
無理に頑張っても歴史を繰り返すだけだもの
手を取り合って