窓越しに見えるのは
青い空と見渡す限りの麦畑
黄金色に輝いていて
青い服を着た少女が歩きそうな
もうあの景色は見られないのね
とても苦しくてとても辛くて
とても青かった
赤い糸
まず恋愛ものを連想する
そして
赤い糸は僕の右手と左手に繋がってらぁ
とヤケクソになる
いいんです自分が大好きなので
この性格の悪い自分が
最終的に僕が僕を幸せにするんだぃ
入道雲
雨がバケツをひっくり返したように降る様を
家の中でじっとみていた
雷も鳴っていて今日は嵐かな
枯れ池にも水が溜まって池になり
家のライトが明るく感じる
洪水にでもなったら大変だけど
そうならない嵐はなんだかワクワクしてしまう
ひとり
自分の身は自分で守らないといけない
そうなると話は別である
知らない土地
ハザードマップは確認しているけど
少し不安に感じる
ああそうか安全だから楽しいのだ
夏
夏祭りに行くとモヤモヤする
昔はあんなに楽しかったのに。
今は出店をみては氷削っただけなのに高いなとか
人が邪魔だなとか
しょーもないことを考えてしまう
結局何も買わずに自宅に帰る
誰か人を連れて行けば楽しいのだろうか
わからない
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溢れんばかりのお湯を浴槽にたっぷり入れて、
パケ買いした小さい夏を入れる
そして僕はそこに飛び込む
何も恐れることはない誰も僕をみちゃいないさ
子供みたいに足をばたつかせて
体を丸めてスピンする
昔みたいに小さくないからあちこち当たって痛いけど
小さなこの場所に確かに夏がある
ここではないどこか
今日の私は意地悪だったかしら
別に無視はしないわ。話しかけられたら話しますし、
ただその高い声が聞きたくないだけなの。
お互いに仲良くなろうなんて思っていないじゃない。
あなたも私もお互い話さないではありませんか。
ごめんあそばせ。
もう人間関係を努力するのは疲れましたの。
この素晴らしく酷い人間性を改善しようと
部活動にも入りましたのよ。
その結果は精神を病んで未来の希望を失ったわ。
私きっと集団クラッシャーだわ。
あなたが気に入らないからって
無理に追い出したりしないわ。
安心しなさい。私も変に意地を張らずに、
嫌になったら出ていってやるわ。
ここは部活が全てではないもの。
あなたも嫌になったら出ていきなさい。
翼を失って空を飛べなくても
私はこの足で別の場所に行けるのよ。
迷惑?そんなことはずっと前から分かっているのよ。
それで思い悩んで何か変わるとおもって?
ええ、何も変わらないどころか病みオーラ全開で
かえって迷惑でした。
だからいいのよ。ここに固執しなくて。
ここではないどこかに行って仕舞えばいいの。