夏
夏祭りに行くとモヤモヤする
昔はあんなに楽しかったのに。
今は出店をみては氷削っただけなのに高いなとか
人が邪魔だなとか
しょーもないことを考えてしまう
結局何も買わずに自宅に帰る
誰か人を連れて行けば楽しいのだろうか
わからない
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溢れんばかりのお湯を浴槽にたっぷり入れて、
パケ買いした小さい夏を入れる
そして僕はそこに飛び込む
何も恐れることはない誰も僕をみちゃいないさ
子供みたいに足をばたつかせて
体を丸めてスピンする
昔みたいに小さくないからあちこち当たって痛いけど
小さなこの場所に確かに夏がある
ここではないどこか
今日の私は意地悪だったかしら
別に無視はしないわ。話しかけられたら話しますし、
ただその高い声が聞きたくないだけなの。
お互いに仲良くなろうなんて思っていないじゃない。
あなたも私もお互い話さないではありませんか。
ごめんあそばせ。
もう人間関係を努力するのは疲れましたの。
この素晴らしく酷い人間性を改善しようと
部活動にも入りましたのよ。
その結果は精神を病んで未来の希望を失ったわ。
私きっと集団クラッシャーだわ。
あなたが気に入らないからって
無理に追い出したりしないわ。
安心しなさい。私も変に意地を張らずに、
嫌になったら出ていってやるわ。
ここは部活が全てではないもの。
あなたも嫌になったら出ていきなさい。
翼を失って空を飛べなくても
私はこの足で別の場所に行けるのよ。
迷惑?そんなことはずっと前から分かっているのよ。
それで思い悩んで何か変わるとおもって?
ええ、何も変わらないどころか病みオーラ全開で
かえって迷惑でした。
だからいいのよ。ここに固執しなくて。
ここではないどこかに行って仕舞えばいいの。
君と最後に会った日
旅行帰りの電車の中
人がだんだんまばらになってくる
僕は君の顔が見れず
ぎゅっとリュックを抱きしめた
あと一駅だけ
本当は僕はここで降りなきゃいけない
でももう少しだけ君の隣にいたかった
きっともう会わないから
終点 どう足掻いてもこれ以上は一緒にいられない
僕らの間に言葉はなくて
さよならも言わずに
僕はもう一度帰る電車に乗った
繊細な花
僕は昔から生き物を育てるのが苦手だった。
毎日水をあげる事を忘れてしまう。
小学3年生の時ホウセンカを育てる宿題が出た。
もともと水をあげるのを忘れがちだった。
そしてトドメの1週間の旅行。
帰ってきた時には枯れていた。
ホウセンカは多分他の花よりも
多く水が必要だったはずだ。
花に心があるかはわからない。
でも僕は悲しかった。
水をあげるのを忘れてしまうけれど
やっぱり悲しかったんだ。
僕は生き物は育てられない。
責任がとれないなら育てちゃダメだ。
1年後
そうかまたか。
1年後果たして僕らは生きているだろうか?
さあね。わからんね。
1年後またここであえたらいいね。