3/16/2024, 4:10:20 AM
売られたケンカは買う。
それが俺のモットーだ。
俺1人に対し相手は5人。
楽勝とまではいかないが、街では名の知れた方である。
リーダー格を潰せば早いだろと、口の中を血の味にさせながら殴る蹴るを繰り返す。
勝ち目が無いと判断した連中は一目散に逃げていった。
制服に付いた土埃をはたき落とし、そのへんに投げ捨てていた鞄を手に取るとふと空を見上げてみた。
1つ、2つと溢れる様に星が流れている。
流星群だ。
体の痛みがまるで和らいだかに感じ、その場に座り込む。
「たまには悪くねぇな」
そう呟いて無数の流れ星をしばらく見続けるのだった。