【日の出】
夜中に生まれた私の頬を照らした光は貴方だったの?
優しくて頼もしくて清らかな光はいつしか私を焦がしてしまって
また
繰り返し
(お題:恋物語)
全部、空想の出来事。
今日までのことは小さな舞台で私が演じた、そう、"恋物語"だったんだ。
そう自分に言い聞かせて何日が経つだろうか。
彼は、もう、ここにはいない。
明日もまた、
いや、ずっと、
"彼"のことを思いながら
生きていくんだろう。
胸の中が暗く埋まっているこの不快感を、
どこまでも白い灯りで満たしてくれたのは、
あなただけだったから。
(お題:真夜中)
いつからか
必ず夜の3時に起きてしまう。
ぴったり、3時。
なんで?
何か理由ががあるのかな?
思い当たることは無い。
こんな時間..だからこそ、きっと星が綺麗だろう、と期待しつつ
カーテンを開けてみる。
空は雲で覆われて、暗闇がどこまでも続いていた。
どことなく虚無感に襲われる。
雲みたいに、暗く、黒く、冷たくて、重たい虚無が私を支配しているみたい。動けない。考えられない。力が入らない。怖い。怖い。怖い。
何が怖いのかもわからない。
誰かと話して、気を紛らわせたい。
そうすればきっと、心を満たす「虚無」も打ち消されるだろう、と
おもむろにLINEを開き、片思いの相手に
「今って通話できるかな」と打つ。
既読
「なんで?」
「無理」
虚無に寂しさが混じる音がした。
(お題:愛があればなんでもできる?)
愛、があれば
満たされていれば
できたかもしれない
したかもしれない
そう思ったっていつのまにか逃げちゃって
愛は溶けきっちゃって
隙間はいつも満たされないで
冷たい無でいっぱいになって
何も動かせずにいる
ただただそのまま続いてる
って言い訳誰も聞いてくれないよね
誰か、私を動かして?
【私の日記帳】
私は3日坊主だ。
なので日記帳は大抵1週間ともたない。
買うときは、
きらきらした、楽しかったことで
いっぱいににしたい、って
そう思うのに
いつのまにかどろどろした気持ちで溢れかえっている。
開いて読み返すこともない。
吐き出すだけの場。ただ、それだけだ。