暗がりの中で2つの何かが光った
スマホのライトを照らすと
子連れの猫だった。
子猫は弱っていて親の方はとても警戒してたけれど、
スーパーで買った猫のおやつを
少し離れた茂みに置いた。
内心期待はしていなかったけれど
少しその場を離れて数時間たってから
またあの茂みを見ると中身が無くなっているのを
確認できた。
食べてくれたのだろうか。
この寒い中でも懸命に生きる動物に
感動しながらも家に帰り
今日も俺はカップ麺をたべる
毎朝犬猫専用の部屋のドアを開けて
トイレを取り換えて水を確認。
2匹のご飯を用意して
食べてる姿を眺めながら
カーテンの隙間からこぼれた「やわらかな光」が
一日の始まりを知らせた。
今日もクソ上司が居る会社に出勤する、
頑張ってくるから帰ったら散歩付き合ってな。
深夜に散歩をした。
高く高く全てのものが小さく見える高い場所。
そんな場所を目ざして歩いた。
辿り着いて煙草に火をつけ一息つくと
見えるものは綺麗な夜景だった。
昔は何もかも大きく広く見えていた
公園もベンチも自分にとっては
神聖なものでそこに居たら何でも楽しかった
携帯も持たずに友達と「じゃあバイバイした後○○公園待ち合わせね!」
この一言だけでお互いが理解して
家帰ってランドセル置いてから走って公園へ向かった
友達がお菓子持ってきてくれて
一緒に食べながらブランコに乗っていた。
漕ぎながら見上げる空は広く大きくとても綺麗だった
あの光景はもう見れないけど【子供のように】
何気ない事でも楽しいと思えるようになりたい。
書店に行き
小説コーナーへ向かう。
惹かれたタイトルの本を手に取り
裏のあらすじを読む
いつもは読まないジャンルだったけど
とても惹かれて購入
今日は新しい小説に出会えた。
【ココロオドル】