貴方に恋をした
それ以来、胸の鼓動はとても高鳴り
毎日が眩しくきらめいて仕方ないのだ
そんな中、遂に私は貴方に胸の内を明かした。
いつも高鳴っていた胸の鼓動は最高潮に達し
今にも破裂しそうである。
そして、貴方は一息吸ってから
その口から出した声で
私の心臓に真っ直ぐ止めを突き刺した。
その時、私の胸の鼓動は
一瞬止まった。
それは嬉しくてなのか、悲しくてなのかは
私達以外、誰も知る事はないだろう。
今日は貴方と一緒に一時を過ごす大切な日
私は、貴方と何をするか考えるだけで
心が弾んだ。
そろそろ時間なので、家を出て
それはもう踊るような気持ちで
貴方の家へと向かった。
踊るように気持ちを弾ませた私の目に映ったのは
轟々と音を立て燃えている
貴方の家だった。
長年貴方と過ごしてきた
貴方と過ごした思い出は数知れず
私の脳では収まりきらない気さえするが
余程大切だからかしっかり収まっている。
時間すら忘れてしまっていた程
私は貴方と楽しんでいたようだ。
病院の心電図の音が
私に時を告げた。
去年の夏の日に貴方と拾った貝殻
私にとっては思い出の沢山詰まった貝殻
どんな時でも肌身離さず持つ程
情のこもったとても大切な思い出の品
中を覗けばその時の情景が浮かんで来そうな
それほど貴方と過ごしたあの夏の日を
印象づける私の宝物。
今年の夏の中頃
月の光に照らされ輝く海辺で
貴方に大切な話をする時も
お守りとして私は
とても大切にあの貝殻をポケットに入れていた。
大切な話も貴方とも全て終わって
しんみりと1人過ごしてポケットをふと覗いたら
貝殻は、欠けていた。
夏ももうすぐ終わり、秋になろうとしている時
私は、またあの海辺に居た。
欠けてしまった貝殻を手に
私は暗い底へ底へと沈んでいった
あの時の気持ちのように。
一目惚れした
ただそれだけの理由かと思われそうだけど
僕にとってはとてもきらめいて見えた
僕はどうやら運が良いみたいだ
彼女の隣に立つことができた。
正直、最初は見た目だけが好きだった。
ただ、過ごしていくうちにどんどんと
彼女の心に惹き込まれていって
いつの日か見たきらめきは今ではとても眩しく
気がつけばもう抜け出せないくらい
彼女の心と容姿に魅了されていた。
しかし、惹かれすぎたあまり僕は
僕は、人生のきらめきを消してしまった。