時間よ止まれ
受験生になりたくない
嫌だ
時間よ止まれ
((((めちゃくちゃ切実に))))
君の声がする
「………ねえ」
「なに」
「…ううん」
「なに」
「…」
「だから何さ」
「なんでもなーい」
「何よ」
「……おやすみ」
「それだけ?」
「うん」
「……おやすみ」
今日が、終わる
君の、声がする
ありがとう
小学生の時、ちょっと気になっていた男の子が
「ありが10匹で何?」とよく言っていました。
私は彼に何かをしたのかもしれないし、何もしていなかったのかもしれない、ほとんど覚えていないんです。
でも、今その事を思い出して、とても彼を愛おしく思います。
そっと伝えたい
塾帰り、部屋の電気をつけるとあっためられた部屋
ラップがかけられたご飯
お疲れ様のメッセージ
「いつも、ありがとう」
そっとひとりごとを呟く。
ちゃんと伝えられるようになるのは多分もうちょっと大人になってから。
未来の記憶
未来の記憶とはなんだろう。「未来」という言葉と「記憶」という言葉は相反する意味を持っているのではないか。でも、きっと存在する。何故か分からないけれどそんな気がする。私は宿命論的話をしたいのでは無い。存在する気がする、あった気がする、あった方が嬉しい、そんな気がするのだ。
私の未来の記憶はなんだろう。幸せな家庭を築いている?それとも自分の人生を自分のために生きている?それともひっそりとこの暗闇の中でずっと過ごして、未来は来ない?分からない、分からないけどでも、それも未来なのかもしれない。未来は明るいと暗いを繰り返して形作られていく、そんな気がした。
結局、未来の記憶とはなんなんだろうか。これから先も生きていくということなのか。これから先も私は生きていると、生きていくと信じたい、そういうある種自分勝手な思い込みのようなものなのか。そうなのかもしれない。私は未来の記憶を見るためにこれから先生きていくのかもしれない。