どうしてこの世界は
いつからだろう。
目に映る景色がモノクロに見えるようになったのは。
いつからだろう。
耳から入る音が言葉のない音として聞こえるようになったのは。
いつからだろう。
何を食べても匂いも味も感じにくくなったのは。
いつからだろう。
顔の筋肉が、表情を作ることを拒否しだしたのは。
いつからだろう。
心がすーすーと風通しよくなってしまったのは。
目から入る情報はちゃんと色があるのに。
耳から入る情報はちゃんと言葉があるのに。
鼻から入る情報はちゃんと匂いがあるのに。
舌から入る情報はちゃんと味があるのに。
顔の筋肉はちゃんと動くのに。
心臓は確かにちゃんと動いているのに。
どうしてこんなにも寒いんだろう。
どうしてこの世界は同じ事をずっと繰り返しているのだろうか。
水たまりに映る空
水たまりに映るのはこっちとは反対の世界。
向こうから見る世界もきっとそう。
そら、見てみろ。向こうからも覗いてる。
恋か、愛か、それとも…
“恋愛”とは「恋」「愛」と書く。
人それぞれ、恋や愛には色んな形があるから。
なんてよく聞く。
本当にそう思っているのか、はたまた陰口として言っているのか。
LGBTのように男女だけの恋愛には囚われず、幅広い形がある。
尊敬なのか友愛なのか…はたまた恋愛ではなく、その延長線か。
恋とはなにか。
愛とはなにか。
それとも、それは…
今回のお題には関係ないが、思い出したついでに書き留めておこうと思う。 私の好きなアニメの中に出てくるセリフで心に残っているものがある。
“人は優しさを持って生まれてこないの。成長していく中で優しさを覚えていくの。だからみんな違う優しさの形を持っているの。”
さらさら
笹の葉さらさら
砂がさらさら
川の音がさらさら
髪がさらさら
手触りがさらさら
口当たりがさらさら
さらさら さらさら
「さ」と「ら」ってなんだか似たような字の形をしてるよね。
君の名前を呼んだ日
あなたの事は前から知っていたの。
会った事もない、あなたの噂はここまで耳に届いていたから。
同僚の子と仕事の合間に談笑している時、私の隣を横切って行ったあなたを見て、一緒にいた同僚の子が噂のあなただと教えてくれた。
(ああ、この人が…)
だから本当に偶然、チープな漫画やドラマの様な出会い方をしたあの日から、お互いの意識がだんだん変わって行くのが分かった。
名前を呼んでくれたあの日を私は何度でも思い出すでしょう。
はじめまして、から今の関係性になるまで。
私は今あなたの隣で一緒に歩いています。