銀の匙 夢小説(オリ主)

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8/8/2023, 12:12:11 PM

彼女はいつも何かに怯えているような目をしている。まるで、小動物のような感じだ。彼女とは同じクラスで実習での班も同じだ。しかし、この学校に入学してから数ヶ月経つけれど友人のような人と話している所を見たことがない。それは僕だけじゃなく他のクラスメイトもそう思っている。
「晴ノっていっつも1人だよな〜。」
そう言葉にしたのは常磐。彼も同じ酪農科のクラスメイトだ。高校生でやっと数学の点数を2桁をとったという頭の悪い彼だが、場を明るくする力がある。
「確かに、ピザ会にも参加して無かったな。」
「あと、燻製の時も」
「彼女いつも寮の図書室に1人でいるわよ。」
やはり、僕だけじゃなく他の人もそう思っていた。ピザ会の時皆は自分から参加していたにも関わらず彼女1人だけは参加していなかった。燻製の時もA班の他にも沢山の人がいたのに同じ班のはずの彼女だけはいなかった。
「何か、俺達と関わろうとしないよな。」
誰もが思ったことを言った八軒君は1人で遠いとこで作業をしている彼女をみた。彼女はいつも1人で行う作業を積極的にしている。まるで、僕たちと関わらないように。